カテゴリー「吹奏楽読み物」の174件の記事

2017/07/26

無料で聴けるプロの演奏は意外と多い

こんばんは。
ずいぶんご無沙汰しております。

今日はちょっと気になる内容があったので、触れてみようと思います。

こちらのリンク先です。


当方もあんまり更新していないとはいえ吹奏楽情報サイトの端くれなので、
それなりに理念があってやっております。
そういえばこれを書いている今日で当ブログも13年と1カ月です。すごいですね。
なんとか続いているのも皆様のおかげです。ありがとうございます。

話を戻して、気になる個所を引用してみましょう。

理由はいくつかありますが、最も私自身が求めているのは、

「プロの演奏会にもっと足を運んでほしい」

ということです。

これは国籍関係なく、有名無名を問わず、音楽を学ぶという観点では、プロを名乗る方々の演奏から学ぶことが多いと考えているからです。

あとは自身がプロの演奏会に行ったときに客席が寂しい時が多かったという経験も影響しています。

アマチュアの演奏会に行かれるのも良いのですが、プロの演奏会にも行ってみませんか?という感じですね。

ですが不景気ですし、学生さんは特にお金もないでしょうから、

情報をご提供頂いた際に、時間的に余裕がある数か月先の演奏会であった場合には、

チケット・プレゼントのご協力をお願いしたりしているわけです。

「プロの演奏会に足を運んでほしい」、まったくもってその通りです。
私もそう思います。
気になるのはそのあと、
「情報をご提供頂いた際に、時間的に余裕がある数か月先の演奏会であった場合には、
チケット・プレゼントのご協力をお願いしたりしているわけです。」

これ自体も問題ないと思います。が、
実はプロの演奏会って無料で聴けるものも多いです。
サイトを拝見している限り、無料で聴けるプロの演奏会の案内があまりなく、
理念が片手落ちになっているのでは、と感じました。

無料で聴けるプロの演奏会の具体例をまず出しますと
先ほども感想をアップしました自衛隊の音楽隊。
地方の音楽隊も活発に活動されており、
身近に聴けるプロの吹奏楽の代表格といえます。
あと、この時期大阪ではたそがれコンサートが開催されており、
自衛隊音楽隊、警察音楽隊、オオサカシオンの演奏を無料で聴くことができます。

警察音楽隊といえば先日警視庁の警察音楽隊のコンサートがありました。
吹奏楽関係でない方の感想が新鮮でしたので引用します。


あとは、吹奏楽のひびきや題名のない音楽会などの、
テレビ・ラジオ番組の公開録音です。
応募に際しては往復はがき代が必要となりますが、
入場料は必要ありませんから、実質無料といえます。

もちろんサイトの理念や方針があり、あえて掲載していないのかもしれません。
が、昨年公開録画の際にご一緒いただいた学生さんが、
「無料で聴けるプロのコンサートを知りたい」
とおっしゃっていましたので、確実に需要はあると思います。

どんなことにせよ、気軽に入れる間口がある、
間口を作ることが発展につながると私は考えております。
さまざまな意見があると思いますが、
参考にしていただけますと幸いです。

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2015/10/10

朝日作曲賞受賞曲の金賞受賞率(2008~2014)

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こんばんは。

もう10月ですね。
特に今週は仕事でものすごく大きな動きがあった上、
ひたすら残業だったのでへとへとでした。
息抜きにちょっと考えてみたので書いてみたいと思います。

ということでタイトルのおはなしです。
もうすぐ全国大会ですね。
今年は特にチケット入手が難しくなっているようで、
どの部門も手に入らないという声をききます。
私もお世話になっている方のご家族分を探しております。
もし職場・一般の部のお譲り先を探している方がおられましたら、
ご一報いただけますと幸いです。
よろしくお願いします。

話を戻しまして、まずはデータを見ていただきましょう。
2008年から課題曲の採用形式が現行形式になったためです。
タイトル横の数字は 金賞受賞団体数/全国大会演奏団体数 です。

2008年 「ブライアンの休日」(内藤淳一)【マーチ】 :6/20
2009年「16世紀のシャンソンによる変奏曲」 (諏訪雅彦)【オリジナル】 :1/6
2010年「迷走するサラバンド」(広瀬正憲)【オリジナル】:6/20
2011年「マーチ「ライヴリー アヴェニュー」 」(堀田庸元)【マーチ】:4/24
2012年「さくらのうた」 (福田洋介)【オリジナル】:1/7
2013年「勇者のマズルカ」 (三澤慶)【オリジナル】:1/5
2014年「最果ての城のゼビア」 (中西英介)【オリジナル】:1/7

金賞率が高いのが「ブライアンの休日」「迷走するサラバンド」、
金賞率が低いのが「さくらのうた」 「最果ての城のゼビア」になります。
ちなみに今年は全国大会で「天空の旅 -吹奏楽のための譚詩-」を演奏する団体は1団体ですので、
金賞率でいうと100%か0%しかないというすごい状況です。
金賞受賞が危ぶまれた曲はこれまでもありましたが、
1団体しか演奏団体がないというのはかなりの状況ではないでしょうか。

課題曲は基本的にマーチが演奏されやすいため、
「迷走するサラバンド」の演奏数と金賞数は目を見張るものがあります。
2010年課題曲は全曲で金賞受賞団体がうまくばらけたので、
結構バランスがよかったのではないかな、と思います。

朝日作曲賞は「課題曲として演奏しやすい」曲が必ずしも選ばれるわけではないのですが、
ここ3年連続して1団体しか金賞を受賞していない、
というのは少し考えるべきではないかなと思うのです。
しかもそのすべてが中学校の団体。
「さくらのうた」「最果ての城のゼビア」が日進市立日進中学校。
「勇者のマズルカ」が北斗市立上磯中学校。
ちなみに今年の「天空の旅 -吹奏楽のための譚詩-」も名古屋市立神丘中学校のみが演奏します。
愛知の団体なかなかチャレンジャーで面白いです。
ちなみに日進中の全国大会の出場記録見てると面白い。
全国大会に出たときは全部オリジナル曲の課題曲選んでるんですね。

朝日作曲賞受賞曲は、課題曲においてその年を代表する曲といっても過言ではないですから、
たくさんの団体に演奏されてほしい、という思いがあります。
ですので、近年の状況はちょっとさびしいかなとも思います。
来年の朝日作曲賞受賞曲はマーチですから、
このような状況にはならないかなとも思いますが、
今後のことを考えると、広く演奏されるようなすぐれた曲を、
連盟側も演奏団体側も選ぶ意識を持つ、
ということが必要になってくるのではないかなあ、と思いました。

という、おはなしでした。

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2015/08/24

【追記】マーチ「プロヴァンスの風」の課題と一考察

こんばんは。

コンクールを聴きに行って(というかその前から)気になっていた、
マーチ「プロヴァンスの風」について考えてみたいと思います。
ちなみに演奏についての課題ではなく、作曲上の課題についてです。
おもに作曲を志す方の参考になればと思います。

マーチ「プロヴァンスの風」という名前なのにスペイン風、
そしてトリオとのギャップにびっくりするというのが
この曲の魅力というかポイントでしょうか。
あとは、マーチの課題曲を意識しすぎているかなあというのも感じます。
それなりに書法はしっかりされているように見受けられますので、
(近年の課題曲には珍しく、オーケストレーションを厚く書いてあるところが好印象です)
もう一歩先に行けるような感じになったらいいなあ、と思って書きます。

参考までに演奏動画をどうぞ。

○○風マーチの課題曲というと、近年で思い出すのは
2007年課題曲V「ナジム・アラビー」でしょうか。

トリオの展開も自然、アラビアテイストの雰囲気が楽しくて面白いです。

こういう、○○テイストのマーチは大御所と呼ばれる方々の作品が、
充実していて面白いです。
課題曲ですので、やはり邦人作品のマーチを参考にするのがよいと思います。

大御所といえば兼田敏氏の作品を。
「陽気な高校生」はディキシースタイルのマーチ。

トリオがもろディキシーで大変面白いです。

斎藤高順「ブルー・インパルス」はボサノヴァのリズムを使ってますね。

非常におしゃれでセンスが良い。

スペイン風マーチならマイナーのマーチを参考にするとよいのでは、
と思いますので、私の大好きな上岡洋一「北海岸線」を。

それにしてもこの曲もYoutubeにあるとは恐れ入りました。

今回のテーマはマーチの課題曲ですから、
上岡洋一氏のマーチといえばなんといっても
1993年課題曲IIIマーチ「潮煙」でしょう。

個人的には神奈川大の演奏が大好きです。
動画はたぶん参考演奏だと思います。

○○風マーチというと若手ではなんといっても高橋宏樹氏でしょう。
2003年課題曲II「イギリス民謡による行進曲」をどうぞ。

これまでの大御所のマーチは、リズムや音階、和音が○○風のものを紹介しましたが、
高橋宏樹氏はメロディーが○○風のマーチですね。
「モーツアルトの時間」もそう。
基本はマーチってところが方向性としても楽しくて好きです。

よくよく見返したら「私が好きなマーチ集」になっているだけの気もしますが、
知っている曲の幅を広げるだけでも作曲の糧になると思います。
ので、ぜひいろんな曲を聴いてみていただけるとうれしいです。

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2013/08/19

第63回関西吹奏楽コンクール 職場・一般の部【感想】

こんばんは。
感想を書いていきます。
twitterからの転載です。

なお、今回は御茶漬さんと一緒に聴かせていただきました。
ありがとうございます。
森島先生&さっくすおやぢさまにも無事お会いすることができました。
ありがとうございます。

では書いていきます。

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2012/05/04

とある国のおとぎばなし

とある国に一人の女の子がいました。
女の子はお花を育てるのが大好きだったので、
たくさんのお花を育てていました。

あるとき、女の子が育てているお花が珍しいと、
たくさんの国の王様や王子様やお姫様が女の子のお庭にやってくるようになりました。
中でも、女の子がそだてていたあるお花が、
ずっと探していたものだったということで、
そのお花を探していた、とある国の王様と王妃様と仲良くなりました。

そんな中、遠い国の王子様と女の子は恋に落ちます。
ですが、女の子は王子様の身分の違いや、
王子様の優しさを受け入れられずに王子様を突き放してしまいます。
後悔しても後の祭り。
素直でない女の子は王子様を傷つけることしかできなかったのです。
女の子にできるのはお花を育てること。
女の子はお花をひたすら育てていました。

そんな中、女の子は王様と王妃様の優しさに甘えていてはいけないと、
王子様の国に近い、
もともとのおうちに戻ります。
そこでも、近くの国の王様や王子様やお姫様たちが、
女の子に優しくしていました。

女の子は今でも、
王子様の喜ぶ姿が見たくてお花を育ています。
王子様のことを思いながら。

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2011/10/26

アサヒコムの大学・職場・一般関連記事

こんばんは。

いよいよ今週末は大学・職場・一般の部の全国大会が開催されます。
アサヒコムでも、関連記事が掲載されています。

秋の響き、青森から 29、30日に全日本吹奏楽コンクール
http://www.asahi.com/edu/suisogaku/contest/TKY201110260289.html

個人的にうれしかったのは近大の紹介記事。
http://www.asahi.com/edu/suisogaku/contest/TKY201110180213.html

大学ってなかなか紹介されにくい部門だと思うのですが、
こうやって紹介されてうれしいな、と思ったのでした。
私も科目履修生で在籍してましたしね!近大に!!

青森の会場では物販ブースも設置されるようなので、
ちょっとのぞいてみようと思います。
わくわく。

ということで、ご紹介でした。

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2011/09/11

「『吹奏楽』という世界 ー戦後のコンクールを中心にー」の要旨

こんばんは。

今日は論文発表の要旨のご紹介です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、改めて。

今回ご紹介する論文要旨につきましては、
こちらでご紹介されているのを見てご紹介させていただきました。
ありがとうございます。
http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110907/p1
論文発表に関する記事もあわせてお読みください。
http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110625/p1

ではいきましょう。
日本音楽学会の例会にて発表された、
「『吹奏楽』という世界 ー戦後のコンクールを中心にー」という論文が、
わりとつっこんだことを書かれていて、興味深いな、と思いました。
こちらのPDFファイルの17ページ~18ページになります。
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/asia/msj/Newsletter/msj-west-Japan_1.pdf

コンクールにおける委嘱作品について、
こういう学会で発表される時代になったのだなあ、と
なんだかしみじみ思ってしまいました。

要旨の冒頭にもあるとおり、
コンクールといえば高校の部、
で、高校の部といえばアレンジもの、
という認識があるため、
編曲についても触れられていますが、
委嘱作品まで触れられるとは思っていなかったのですね。
私はどっちかというとそちら側ばかり見ている人間ですから、
こういうアカデミックな場で議論の対象となった、
ということ自体がすごいなあ、と思ったのでした。

委嘱作品については、いろいろ意見もあるとは思うのですが、
要旨でうたわれているような、
「コンクールに勝つために作られた作品」
と言い切ってしまうのは少しもったいないな、と個人的には思います。
確かにそういう側面もあるとは思うのですが、
委嘱者はそれだけを考えているわけではないでしょう、と、
実際に委嘱をなさっておられる方とお話する機会があった私としては、
そう思うのです。
委嘱を受けた作曲家についてもしかり。
コンクールに勝つことだけを考えて作曲しているわけではないでしょう、と。

私は、そんな風に思いました。

ということで、ご紹介でした。

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2011/06/28

クラシック演奏会での選曲傾向1984 年と2004 年の比較 【中間報告】・吹奏楽編

こんばんは。
もうひとつ書きます。

「音楽研究」 大阪音楽大学音楽博物館年報 第23巻に、

クラシック演奏会での選曲傾向 1984年と2004年の比較【中間報告】
という論文があります。
本文はこちら。
http://www.daion.ac.jp/museum/kankohbutsu/pdf/23/doc003.pdf

この中に吹奏楽カテゴリもあるのですが、
転載はたぶんあまりよろしくないだろうと思いつつ、
見やすい形にして下記に抜き書きしました。
問題あれば削除いたしますです・・・

で、結果は下記の通りです。

1984 年
1 A.リード
2 ホルスト
3 J.S.バッハ
4 ガーシュイン
4 ワーグナー
4 ドビュッシー
7 ヴェルディ
7 ショスタコーヴィチ
7 グレインジャー

2004年
1 スパーク
2 A.リード
3 ヴァンデルロースト
4 チャイコフスキー
5 ホルスト
6 ヨハン・シュトラウスII世
7 レハール
8 ヴェルディ
8 真島俊夫
8 レスピーギ

だいぶランキングも様変わりしています。
1984年ですとおそらくアレンジものが多かったであろうと思われるのですが、
2004年ですとオリジナルの方が多くなっていますね。
レハールが入っているのはおそらくセレクションものの影響によるものだと思いますので、
いわゆる邦人ものの比率も高まっているのかなあ、と、
そんな風に思っていました。
真島氏が入っているところがまさしくそうです。
ちなみに両方のランキングに入っているのは、
A.リード、ホルスト、ヴェルディのお三方。
ヴェルディがちょっと意外かな、
と思うのですがいかがでしょうか。

全体的に演奏回数そのものも上がっているので、
吹奏楽のジャンルそのものも広がっているのかなあ、
と思わせるランキングでした。

2024年はどうなってるんでしょうね。

ということで、ご紹介でした。

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「音楽研究」 大阪音楽大学音楽博物館年報 第22巻 に萌える

こんばんは。

フォスターミュージックさんのブログにて、
当ブログの記事をご紹介していただきました。
アドレスはこちらです。
http://fostermusic.seesaa.net/article/212121489.html
ご紹介いただきありがとうございます。

今まではとにかく恥ずかしかったので、
ご紹介いただく機会があってもお断りしていたりしたのですが、
今回は素直にうれしくて、ご厚意も受け取ることができました。
私も少しは自信がついたのでしょうか。
ご紹介いただいたのに怖がって一日寝込んでいたころからは、
ずいぶん成長したように思います。

ということで、タイトルのおはなしです。
たまたま見つけたこの資料。
2007年発行のものですので、ご存知の方も多いかもしれません。
2006年3月に行われたイベントの、報告ですね。
正式タイトルは
--------------------------------------------------------
事業報告 音楽博物館企画制作 大阪音楽大学創立90周年記念事業
公演「関西吹奏楽150年 -幕末鼓笛隊からシンフォニック・バンドへ-」
ミニ・コンサート「再現 第四師団軍楽隊着任式」
楽器展示「古今東西 吹奏楽の楽器たち」
--------------------------------------------------------
になります。

内容はこちらのPDFをご覧ください。
http://www.daion.ac.jp/museum/kankohbutsu/pdf/22/doc004.pdf

個人的には「関西吹奏楽150年 -幕末鼓笛隊からシンフォニック・バンドへ-」
が気になります。
かなり充実した内容かと思われます。
資料提供をされている一澤信三郎氏は、
「信三郎帆布」の方かなあ、とか思ったり。
実際どうなんでしょうね。
あと、いたるさまががんがんお仕事されてますね。
越後獅子とか気になりますよ。

毎年発行されているこの年報ですが、
近年は松浦信吾氏の論文も掲載されています。
気になる吹奏楽っ子はぜひどうぞ。
http://www.daion.ac.jp/museum/kankohbutsu/index.html

ということで、ご紹介でした。

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2011/05/23

女の子のための新コラム「女子力をあげる吹奏楽の楽しみ方」が気になる件

こんばんは。

タイトルのおはなしです。

バンドパワーの携帯版にて、
女の子のための新コラム「女子力をあげる吹奏楽の楽しみ方」
という連載が始まったそうです。
詳細はこちら。
http://www.bandpower.net/news/2011/05/11_news/01.htm

興味のある方はどうぞ。

それにしても私も女性なはず(な上に名前もかぶってる)
なのに当ブログを読んでも女子力があがらないのは確実ですねえ。
特定の方向性のマニア度なら上がりそうですが。
書いてる本人の女子力が、
男性と間違われるぐらいのレベルなので、仕方ないですね。
餅は餅屋ということで、身の丈にあったものを書こうと思います。

という、お話でした。

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より以前の記事一覧