【追記】マーチ「プロヴァンスの風」の課題と一考察
こんばんは。
コンクールを聴きに行って(というかその前から)気になっていた、
マーチ「プロヴァンスの風」について考えてみたいと思います。
ちなみに演奏についての課題ではなく、作曲上の課題についてです。
おもに作曲を志す方の参考になればと思います。
マーチ「プロヴァンスの風」という名前なのにスペイン風、
そしてトリオとのギャップにびっくりするというのが
この曲の魅力というかポイントでしょうか。
あとは、マーチの課題曲を意識しすぎているかなあというのも感じます。
それなりに書法はしっかりされているように見受けられますので、
(近年の課題曲には珍しく、オーケストレーションを厚く書いてあるところが好印象です)
もう一歩先に行けるような感じになったらいいなあ、と思って書きます。
参考までに演奏動画をどうぞ。
○○風マーチの課題曲というと、近年で思い出すのは
2007年課題曲V「ナジム・アラビー」でしょうか。
トリオの展開も自然、アラビアテイストの雰囲気が楽しくて面白いです。
こういう、○○テイストのマーチは大御所と呼ばれる方々の作品が、
充実していて面白いです。
課題曲ですので、やはり邦人作品のマーチを参考にするのがよいと思います。
大御所といえば兼田敏氏の作品を。
「陽気な高校生」はディキシースタイルのマーチ。
トリオがもろディキシーで大変面白いです。
斎藤高順「ブルー・インパルス」はボサノヴァのリズムを使ってますね。
非常におしゃれでセンスが良い。
スペイン風マーチならマイナーのマーチを参考にするとよいのでは、
と思いますので、私の大好きな上岡洋一「北海岸線」を。
それにしてもこの曲もYoutubeにあるとは恐れ入りました。
今回のテーマはマーチの課題曲ですから、
上岡洋一氏のマーチといえばなんといっても
1993年課題曲IIIマーチ「潮煙」でしょう。
個人的には神奈川大の演奏が大好きです。
動画はたぶん参考演奏だと思います。
○○風マーチというと若手ではなんといっても高橋宏樹氏でしょう。
2003年課題曲II「イギリス民謡による行進曲」をどうぞ。
これまでの大御所のマーチは、リズムや音階、和音が○○風のものを紹介しましたが、
高橋宏樹氏はメロディーが○○風のマーチですね。
「モーツアルトの時間」もそう。
基本はマーチってところが方向性としても楽しくて好きです。
よくよく見返したら「私が好きなマーチ集」になっているだけの気もしますが、
知っている曲の幅を広げるだけでも作曲の糧になると思います。
ので、ぜひいろんな曲を聴いてみていただけるとうれしいです。
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