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2015年8月の記事

2015/08/24

【追記】マーチ「プロヴァンスの風」の課題と一考察

こんばんは。

コンクールを聴きに行って(というかその前から)気になっていた、
マーチ「プロヴァンスの風」について考えてみたいと思います。
ちなみに演奏についての課題ではなく、作曲上の課題についてです。
おもに作曲を志す方の参考になればと思います。

マーチ「プロヴァンスの風」という名前なのにスペイン風、
そしてトリオとのギャップにびっくりするというのが
この曲の魅力というかポイントでしょうか。
あとは、マーチの課題曲を意識しすぎているかなあというのも感じます。
それなりに書法はしっかりされているように見受けられますので、
(近年の課題曲には珍しく、オーケストレーションを厚く書いてあるところが好印象です)
もう一歩先に行けるような感じになったらいいなあ、と思って書きます。

参考までに演奏動画をどうぞ。

○○風マーチの課題曲というと、近年で思い出すのは
2007年課題曲V「ナジム・アラビー」でしょうか。

トリオの展開も自然、アラビアテイストの雰囲気が楽しくて面白いです。

こういう、○○テイストのマーチは大御所と呼ばれる方々の作品が、
充実していて面白いです。
課題曲ですので、やはり邦人作品のマーチを参考にするのがよいと思います。

大御所といえば兼田敏氏の作品を。
「陽気な高校生」はディキシースタイルのマーチ。

トリオがもろディキシーで大変面白いです。

斎藤高順「ブルー・インパルス」はボサノヴァのリズムを使ってますね。

非常におしゃれでセンスが良い。

スペイン風マーチならマイナーのマーチを参考にするとよいのでは、
と思いますので、私の大好きな上岡洋一「北海岸線」を。

それにしてもこの曲もYoutubeにあるとは恐れ入りました。

今回のテーマはマーチの課題曲ですから、
上岡洋一氏のマーチといえばなんといっても
1993年課題曲IIIマーチ「潮煙」でしょう。

個人的には神奈川大の演奏が大好きです。
動画はたぶん参考演奏だと思います。

○○風マーチというと若手ではなんといっても高橋宏樹氏でしょう。
2003年課題曲II「イギリス民謡による行進曲」をどうぞ。

これまでの大御所のマーチは、リズムや音階、和音が○○風のものを紹介しましたが、
高橋宏樹氏はメロディーが○○風のマーチですね。
「モーツアルトの時間」もそう。
基本はマーチってところが方向性としても楽しくて好きです。

よくよく見返したら「私が好きなマーチ集」になっているだけの気もしますが、
知っている曲の幅を広げるだけでも作曲の糧になると思います。
ので、ぜひいろんな曲を聴いてみていただけるとうれしいです。

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2015/08/23

第65回関西吹奏楽コンクール職場・一般の部【感想】

こんばんは。

皆様お疲れ様でした。
感想を書いていきます。

1.龍谷シンフォニックバンド(金賞)
 課題曲5/レッド・ライン・タンゴ(J.マッキー)
 納得の金賞。龍谷大の鳴らし方になってます。
 今の指揮者さんがかなりいい感じで今後が楽しみです。
 自由曲は現場監督さま指揮でも聴いてみたいです。今度やらないかしら。

2.三木ウインドフィルハーモニー(銀賞)
 課題曲2/アッフェローチェ(高昌帥)
 課題曲は堅実な演奏、自由曲は優しい音が曲とあっていました。
 大人の演奏ができる団体だと思います。

3.大津吹奏楽団(銀賞)
 課題曲4/虹は碧き山々へ(真島俊夫)
 独特の丸い音が印象的でした。
 真島氏の曲の構成の良さが再確認できる演奏でした。

4.セントシンディアンサンブル(銀賞)
 課題曲3/「イーストコーストの風景」より キャッツキルズ、ニューヨーク(N.ヘス)
 勢いのある演奏でした。
 自由曲の三楽章「ニューヨーク」がやりたい方向性にあっていると思うので、
 その路線をつきつめていくとよいと思います。

5.尼崎市吹奏楽団(金賞)
 課題曲2/リシルド序曲(G.パレス)
 毎回方向性が新鮮な選曲、そして素敵なスネアドラム。
 今回代表予想してましたが残念。
 課題曲は、春の道を歩いているような演奏。
 自由曲はこういう演奏が全国大会で聴けたらいいな、と思う演奏でした。
 最近の流行とちょっと異なってて面白かったです。

6.箕面市青少年吹奏楽団(金賞)
 課題曲2/バレエ音楽「青銅の騎士」より(R.グリエール/仲田守)
 すっきりした演奏で聴きやすかったです。
 テンポキープが効いている演奏でした。

7.まちかね山吹奏楽団(銀賞)
 課題曲5/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ(高昌帥)
 ファゴットが上手。課題曲と自由曲の選曲の理由がわかりました。
 若々しい印象をうける演奏でした。

8.Rits Wind Orchestra(銅賞)
 課題曲4/ハリソンの夢(P.グレイアム)
 男らしい、応援団のような演奏でした。
 打楽器と低音のリズム隊が上手なので、自由曲はこの曲になったのでしょうか。
 曲とあっていてよかったと思います。

9.M's Sound Factory(銅賞)
 課題曲2/三つの交響的素描「海」より 風と海との対話(C.ドビュッシー/藤田玄播)
 全国大会に行かれたので、音の雰囲気がいい方向に変わりました。
 演奏は後半になって芯が出てきた印象でした。

10.創価学会関西吹奏楽団(金賞・代表)
 課題曲2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥)
 代表おめでとうございます。演奏を聴いて代表当確と思いました。
 課題曲のオブリガードがここまで聴こえる演奏は初めてでした。
 音が光のように輝いていました。ちょっと最後泣いてしまうぐらいにいい演奏でした。

11.宝塚市吹奏楽団(金賞・代表)
 課題曲4/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番二短調より シャコンヌ(J.S.バッハ/森田 一浩)
 落ち着いたいい演奏でした。課題曲の裏メロ?カウンター?も良く聴こえてました。
 細かい音の処理の仕方がよかったです。

12.大住シンフォニックバンド(銀賞)
 課題曲4/ミシシッピ組曲より 第1・4楽章(F.グローフェ/山口哲人)
 自由曲のようなライトなクラシックいいですね。
 全体で演奏している感が伝わってきてよかったです。
 ピッコロの音がきれいでした。
 藤色のジャケットが素敵。

13.甲東ヌーヴェルヴァーグ・ウインドオーケストラ(銀賞)
 課題曲4/ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ(天野正道)
 気になる団体名に気になる曲名。個人的にツボです。
 なにげに課題曲・自由曲ともおフランスな感じですね。
 フランス風の雰囲気が出ていてよかったです。
 各ソロよかったです。

14.大津シンフォニックバンド(金賞・代表)
 課題曲2/復興(保科洋)
 代表おめでとうございます。私の念願でもあった森島先生15回表彰ですね。
 楽しみです。
 課題曲はゆっくり目のテンポ設定が多い中、軽快な演奏でよかったです。
 幼稚園の遠足みたいな感じでとても楽しかったです。
 全般的にのびのびとした演奏で、解放感にあふれた演奏でした。

15.ショークアンサンブル(銅賞)
 課題曲3/ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲(Z.コダーイ/森田一浩)
 人数がそう多くはないのですが、とても良く鳴っていました。
 音色が明るくてよいと思います。

16.プレジール・ウィンド・アンサンブル(銅賞)
 課題曲1/復興(保科洋)
 今回唯一の課題曲1。聴けてよかったです。
 自由曲は果敢に攻めるタイプの演奏でよかったです

17.六甲ヴェルデ吹奏楽団(金賞)
 5/紺碧の波濤(長生淳)
 よく鳴る団体と思います。
 長生作品は上品に聴こえるところがよかったです。

ということで、感想でした。

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第65回関西吹奏楽コンクール大学の部【感想】

こんばんは。

今シーズン初コンクールです(^-^;)
あとは全国大会に行く予定。
無事に行けますように。

ということで感想を書いていきます。

1.奈良工業高等専門学校(銅賞)
 課題曲2/吹奏楽のための「竹田の子守唄」による幻想曲(山本教生)
 意外というか、結構人数が多くてびっくりしました。5年制ですもんね。
 打楽器黒、管楽器白の衣装が良かったです。
 難易度の高くない曲をしっかりやるというのは教育的にもいいことだなあと思います。
 選曲の勝利でしょう。Fl.Picc担当の方の音がよかったです。

2.近畿大学(金賞・代表)
 課題曲5/久堅の幹(長生淳)
 代表おめでとうございます。上品で透明感のある、整った演奏でした。
 鳴らしすぎないところが好印象。
 長生氏の作品は上品に聴こえて、印象がよくなりますね。

3.関西学院大学(金賞)
 課題曲3/遥けし未来へ ~THE UNKNOWN JOURNEY~(P.スパーク)
 個人的には代表と思った演奏でした。
 配置の真ん中が開いていましたね。何か入るのかなと思ったらそうでもなく。
 会場の関係でしょうか。
 課題曲はなめらか、自由曲は攻める先鋭的な演奏で面白かったです。

4.関西大学(銀賞)
 課題曲3/復興(保科洋)
 課題曲は鳴っていてよかったです。自由曲は後半の盛り上がりが良かったです。
 こちらも配置が不思議。真ん中が開くのはなぜなんでしょうね。
 会場の関係でしょうか。

5.立命館大学(銀賞)
 課題曲4/交響詩「エグモント」より(B.アッペルモント)
 今年から大阪に変わったのですね。びっくりしました。
 課題曲が新鮮でした。「プロヴァンスの風」には思うところがあるので、
 別項で今度書いてみようと思います。
 全体的に勢いのある演奏。自由曲のギターの代わりはハープですね。たぶん。

6.龍谷大学(金賞・代表)
 課題曲3/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/上埜孝)
 計算されつくした響き、他の団体と一線を画す鳴り。
 集中力のある良い演奏でした。配置も工夫されていましたね。
 たぶん一抜けではないでしょうか。別格でした。

7.滋賀大学(銅賞)
 課題曲4/喜歌劇「微笑みの国」セレクション(F.レハール/鈴木英史)
 テューバの舞台側の方が上手でした。安定して聴こえるのは低音が安定してるからだと思います。
 選曲も音色とあっててよかったです。
 音色を生かせる選曲を今後もできるとよいですね。

今回和歌山大がお休みなのは国体があるからなんですね。
毎年出られているので珍しいなと思った次第です。

ということで、感想でした。

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2015/08/12

『「NHK音楽祭2015」オープニング・コンサート』公開生放送 観覧申込募集中!

こんばんは。

コンクールまっさかりですね。
私は関西大会と全国大会に行けたらなあと思います。

ということでタイトルのお話です。
公開生放送の観覧募集のお知らせです。
詳細はこちら。
https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0265042/index.html

NHK-FMのクラシック系番組が大集合の放送です。
吹奏楽的にはもちろん、
「吹奏楽のひびき」と、今年ならではの「現代の音楽」でしょうか。
師弟対決?ですね。
吹奏楽はホルストの1組が放送されるそうなので、
気になる方はぜひご応募くださいませ。

ということで、ご紹介でした。

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