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2013/03/10

西宮市吹奏楽団第51回定期演奏会【感想】

P1000229

「氷結の花」っぽいイメージで。

こんばんは。

感想を書いていきます。

個人的に好みなプログラムなので行ってきました。
にしても、このプログラムを組んだ人ってすごいですね。
そして、演奏団体も。

オープニングは「科戸の鵲巣」でした。
もちろん全曲版です。
個人的にピアノとハープが入っていないほうが好きなので、
今回もこの編成でよかったなと思いました。
ピュアな感じがします。

さすがというべきか、
この曲が「伝統ある大人の団体」の委嘱作品だということを再認識させられた演奏でした。
もちろん、今や中学生のレパートリーになっている曲ですけれども、
本来は、そういう音を求めた曲なのだと思います。
ので、「伝統ある大人の団体」の西宮市吹奏楽団にあう曲だな、と思いました。
「氷結の花」と「ヴァニタス」。
西宮市吹奏楽団は以前「コリアンダンス」と「ウインドオーケストラのためのマインドスケープ」を
コンクールで演奏していますから、
高昌帥氏の曲は割と演奏しやすいのかな、と思いました。
個人的には「コリアンダンス」の印象が強いです。
2002年度の「ラメント」で爆発的演奏率を誇った翌年、
高昌帥氏の曲を支部大会クラスで自由曲に選んでいるのは、
西宮市吹奏楽団と宝塚市吹奏楽団なんです。
そう思うとすごいな、とも思います。もう10年前・・・(>_<)

休憩をはさんで今年の課題曲のうちのマーチ2曲が演奏されました。
どちらも比較的若い方の作品なのですが、
聴いて感じたことは「もう少し基本に沿ってもよいのでは」、ということです。
いろいろ目新しいこともやりたいし、いろいろ盛り込みたいというのもわかるのですが、
そのやりたいことをいかにそぎ落としてシンプルな形にするか、
ということにもう少し意識を向けると、
マーチのとらえ方も変わってくるのかな、と思いました。
アンコールは星条旗よ永遠なれだったのですが、
大変安心して聴けるのは、過不足ないシンプルさ、だと思うのです。
機能美、ともう少し追求したいところですね。私も。

で、メインの「ビック・アップル」。
デメイの交響曲にはずれなしだと思います。
なかなか生で聴く機会も決して多いとはいえない曲ではありますが、
改めて聴くと構造のシンプルさと展開の面白さ、
を大変感じる曲でした。
メロディらしいメロディがあまり多くはない曲なのですけれど、
それでも展開が面白いのでつい引き込まれます。
これも作曲家の技量のうちの一つだと思いました。

実力バンドですので、
演奏も安心して聴けます。
このボリューム感ではそれが一番ありがたいことだと思いました。

ということで、感想でした。


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