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2012/11/11

第60回全日本吹奏楽コンクール職場・一般の部前半【感想】

こんばんは。

感想を書いていきます。

1.東京隆生吹奏楽団 金賞
 課題曲:4 自由曲:バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より
 朝一金賞おめでとうございます。
 低音も良く鳴っていましたし、納得のいく結果だと思います。
 コンクール的に非の打ちどころのない演奏だと思います。

2.名取交響吹奏楽団 銀賞
 課題曲:3 自由曲:エニグマ変奏曲より 7.トロイト、9.ニムロッド、14.E.D.U
 課題曲のスネアドラム、トムトムが乾いた明るい音で、
 落語テーマの曲ならこれくらいのあっけらかんとした音ぐらいのほうがよいのかも、
 と思わせる新鮮なアプローチでした。
 特に自由曲は音楽的な深みがありました。
 ここまでおそらく想像以上の苦労があったのだろう、と思い、涙が出てきました。
 職場・一般の部ではこのような演奏が聴きたいですね。

3.聖徳ウインド・アンサンブル 銅賞
 課題曲:1 自由曲:交響組曲「もののけ姫」より
 課題曲は少し急ぎすぎな印象でした。
 せっかくのゆったり目のですし、もっとゆったり演奏してもよかったと思います。
 自由曲は女性だけの団体だけに「姫」なんですかね。
 それはともかくとして、もう少し低音を意識するともっとよくなると思いました。

4.出雲吹奏楽団 銅賞
 課題曲:2 自由曲:ダンシング・イン・レイン
 なかなか激しい課題曲でびっくりしました。かなりゆっくりめでしたが、
 このくらいのテンポのほうがよいかもしれませんね。
 自由曲は雨の日の雨のテーマの曲。
 雨だれのような音が心地よい曲でした。
 新鮮なアプローチでいいですね。

5.飯塚吹奏楽団 銀賞
 課題曲:4 自由曲:オリエントの光芒2012~ウインドオーケストラのために
 課題曲は小さくまとまっている感じがしました。音のフレーズを大事にするとよいと思います。
 自由曲は打楽器専攻の方の曲だけに、パーカッションを扱いなれた感じがしました。
 曲の感じが中華風でしたので、この場合の「オリエント」は東洋を指す、
 ということでよいのでしょうかね。
 オリエントと聞くと古代の方を思い出す今日この頃です。

6.滝川吹奏楽団 銅賞
 課題曲:2 自由曲:歌劇「トゥーランドット」セレクション
 ところどころに光るところがあってよかったです。
 トゥッテイが多めの自由曲はバンドにあっていてよかったと思います。
 パーカッションはひな壇で正解ですね。

7.ソノーレ・ウィンドアンサンブル 銀賞
 課題曲:4 自由曲:交響詩「ローマの祭り」より 十月祭、主顕祭
 課題曲のクラとサックスの統一感がよいですね。
 自由曲はEbクラがよく聞こえてました。
 自由曲は毎年のように演奏されるだけあって、曲のエネルギーがすごいですね。
 圧倒されました。

8.佐賀市民吹奏楽団 銀賞
 課題曲:5 自由曲:シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」
 課題曲5はやはり難しいですね。
 個人的に佐賀市民のホルンが大好きなので、
 ホルンがたくさん聴ける選曲だとうれしいな、と思いました。
 最後になって盛り上がってきた感じですね。

9.ヤマハ吹奏楽団浜松 金賞
 課題曲:5 自由曲:エッセイ
 個人的には東海大会のほうが好印象でしたが、
 やはりここは別格。
 自由曲はシステマティックな曲ですが、
 ものすごく楽しそうに指揮されている須川氏とのギャップが面白かったです。
 わりとこういう曲好きです。また流行しそうです。

10.伊奈学園OB吹奏楽団 金賞
 課題曲:4 自由曲:パガニーニ・ロスト・イン・ウインド
 はきはきした感じでしゃきしゃきとした課題曲。
 全体的におとなしめですかね。
 自由曲はシリアスですが面白い曲。
 サックスが特徴的ですね。
 比較的若い方が多い団体でした。

11.尼崎市吹奏楽団 銀賞
 課題曲:2 自由曲:大阪俗謡による幻想曲
 課題曲はスネアが素敵すぎです。
 おそらく2010年の「ウィークエンド・イン・ニューヨーク」でドラムセット担当されていた方ですよね。
 他の団体とは響きが異なる印象。
 躍動感があふれる感じです。
 自由曲は手慣れたものですね。
 尼崎は兵庫ですが大阪にほど近い(「町田は神奈川の領地」みたいな感じです)
 ので、ほぼ地元といっても差支えないぐらいです。
 個人的にこういう団体の演奏がもっと評価されてほしい、と思いますが、
 時代の流れなのでしょうね。

12.高松市民吹奏楽団 銅賞
 課題曲:2 自由曲:ディオニソスの祭り
 課題曲は、細かいところが流れやすいので、
 流れをしっかり捕まえる感じで演奏するとよいと思いました。
 こちらの団体もスネアがいい感じですね。
 全般的に、音の処理があいまいになりがちなので、
 そこをしっかりつめていくとよいなあ、と思いました。

13.大津シンフォニックバンド 金賞
 課題曲:4 自由曲:響瀬の鹿
 金賞おめでとうございます。
 演奏後に泣いて表彰式の結果発表でも泣いたので、
 宇都宮で泣くのはお約束なのかもしれません。
 と、それはさておき。
 課題曲・自由曲とも気合の入った演奏でした。まさしく復活ですね。
 自由曲の、バンドの特性を把握されている楽器の割り振り方は、
 長らくかかわってきた賜物かもしれません。
 ここ三回の宇都宮開催のうち、
 委嘱曲が2回1金、宇都宮で金賞がまだの団体が金賞受賞、
 という結果の自由曲の作曲家氏が、
 真に宇都宮と相性がよいのでしょうね。

ということで、感想でした。

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