超とくとくブラス奏 第5回波切吹奏楽フェスタ【感想】
こんばんは。
感想を書いていきます。
だいぶ古いもので申し訳ありません。
このイベント自体は午前9時から地元の中学・高校の吹奏楽部による、
演奏がありましたが、
私は午後の作曲者自身による自作自演のみに行きました。
この日は遠方に住んでいる伯父の見舞いに両親が見舞いに行っていたのですが、
その話があったとき、伯父の病状をよく把握できてなかったこと、
また見舞いに行ける機会があると思い、
このイベントがあることもあって私は行きませんでした。
その伯父がつい最近亡くなりまして、
生きている間に会える機会を自らつぶしてしまったことを非常に後悔していますので、
今回は自戒を込めて書きます。
波切ホールがある岸和田市は、
当時の朝ドラの「カーネーション」の舞台。
でしたので、商店街にある朝ドラ関連施設目当てのお客さんが、
駅前の商店街にたくさんいらっしゃってました。
その中、学生さんもいらっしゃっていましたので、
学生さんたちはきっとホールに向かうのだろう、
と思いながら歩いていました。
この日は大阪府吹奏楽連盟の50周年記念演奏会とかぶっていたのですね。
なんだかもったいない気がします。
では感想にいきましょう。
この演奏会、ここ数回は人気作曲家三名による、
自作自演が目玉となっています。
今年は、鈴木英史氏、福島弘和氏、酒井格氏の三名です。
始めは、福島弘和氏から。
福島氏といえば小編成、ということで、
小編成の曲が2曲と大編成の曲が1曲演奏されました。
始めは、「白墨の輪へのオマージュ ~グルシェの愛」。
こちらは、小編成です。
「白墨の輪」というお話を下敷きにした曲です。
血のつながりのない、他者からの愛。
そういうお話だそうです。
お話を下敷きにしているのでわかりやすい、のですが、
それ以上に、委嘱をする側にとっての大切なもの、
ということを改めて考えさせられたように思います。
2曲目は「心は清流にせせらぐ」。これは新曲だったように思います。
タイトルの通りのさわやかな曲。
「稲穂の波」が好きな方にはたまらないかと思います。
最後はシンフォニックダンス「最後の楽園」。
極楽鳥ががんばってるところのお話が妙に頭から離れずにいました。
楽園ってきっとそういう、楽園ですよね。
曲は大編成だけにゴージャスな響きでした。
小編成もいいですけど、大編成もいいですね。
次は酒井格氏ですね。って書くとなんだかあれなので、
いつも通り書くことにします。
とはいえ今回のテーマは「酒井先生と行く旅行」だそうなので、
やっぱりそういう呼び名になるかと思います。
最初は行進曲「南を守る鳥」。
南を守る鳥とは朱雀のことでして、
奈良県吹奏楽連盟の委嘱作品なので、
奈良の平城旧跡にある朱雀門のことになります。
とりあえず会場からなら南海電車と近鉄を乗りついで実際に見に行くとよいそうなので、
実際に見に行かれるとよいのでは、と思います。
ちなみに私は近鉄と南海を乗り継いで会場に来ました。
と、そういう話はともかくとして。
「三角の山」もそうなんですけど、
そのものの名前を直接のタイトルにするというより、
そのものの本質、もしくは役割をタイトルにするのは、
そちらのほうがわかりやすいから、とのことだそうです。
(ちなみに「三角の山」は鹿児島にある「開聞岳」のことです)
タイトルのつけ方も作曲家さんによって違うとも思うのですけど、
ある意味知識を問われるタイトルのつけ方をなさるのは、
いたるさまがそういう方だからだろうなあ、と個人的に思いました。
話が長くなりました。
次は「ポロヌプ」です。こちらは北海道。
小編成でも人気の曲です。
この曲で個人的に気になっていたのはパーカッションの人数。
パートは3パートなのですが、
今回は5人でパートを分担していました。
曲を聴くと結構パーカッション忙しいのですよ。
以前、小編成でのおすすめを尋ねられた時に、
人数が多い場合はパーカッションを分けたほうがよい、
と回答した覚えがありますが、
まさしくそのとおりだったのでうれしかったです。
次は沖縄です。北から南へ。
そういえばうちの大冒険人形が、
新潟から那覇への一日一便しかない飛行機に乗って飛んだことを思い出しました。
なんということでしょう。
それはともかくとして、沖縄といえば「てぃーだ」。
指揮が大変そうでした。最後体力がいりますね、この曲の指揮。
全国大会のDVD見直そうかしら。
パーカッションの入り方が肝のように思います。
最後は「たなばた」。宇宙か枚方かというすごい二択。
枚方を選ばれたわけですが、
実際枚方(と交野)に行くと、ゆかりのある地名がたくさんあります。
駅名にもついてます。
そういえばまだ書いてない演奏会のプログラムにいたるさま交野市出身って書いてたけど、
実際は枚方市だよ!
たぶんその演奏会の感想でも書くと思いますが。
「たなばた」はフルスコアを持っていたので、
見ながら聴いてました。
実際スコアを見ながら聴くと楽しいですね。
各楽器の動きやパートがよくわかって、聴く際の参考にもなります。
「たなばた」目当ての方もたくさんいらっしゃるのかな、
と思いました。
最後は鈴木英史氏。
今回、司会の方の原稿はiPadで作られていたのですが、
そのiPadをいじったり、いろいろ盛り上げたりと
楽しい雰囲気でした。
「カルメン・ファンタジー」「ソング・アンド・ダンス」(2010年版)
「セルゲイ・モンタージュ」の三曲演奏されましたが、
個人的に印象に残ったのは「ソング・アンド・ダンス」でした。
この曲が鈴木英史氏のデビュー作だそうです。
今と語法が違っていて、新鮮でした。
もっとこういう、新鮮な語法の曲を聴きたいです。
お三方の洗濯物の干し方の話(私も洗濯好きです)とか、
カスピ海ヨーグルトの話とか、
いろいろ楽しいお話も聴けた演奏会でした。
最後は作曲家の先生方によるサイン会。
御茶漬お姉さまに「サインをもらってきて!」と指令が出ましたので、
ちょっくらがんばってきました。
一番驚いたのは鈴木英史氏が私のことを知っていたこと。
諸事情により地味に暮らしている私ですが、
いやはやご存知なのですね。びっくりしました。
もうすぐお誕生日でお誕生日プレゼントが欲しいとのことでしたので、
持っていたチョコを差し上げました。
もちろんサインは全員分ゲットしました。
書いてもらえるようなものが「たなばた」のフルスコアぐらいしかなくて、
それを鈴木英史氏に差し出したら「それはだめ」とのことでしたので、
結局スタッフの方のプログラムをいただくことになってしまいましたが・・・
面倒くさい人で申し訳ありません。
(プログラムは配布終了済みで、チラシしかなかったのです)
ということで、感想でした。
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