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2012/04/25

甦る大阪の響き~大栗裕没後30年記念演奏会~【感想】

こんばんは。
感想を書きます。

当日がレセプションがかなりテンションが高く、
行こうか迷っていたら当日券に余裕があるとのこと。
ということで行くことにしました。

オープニングはホルンのみの編成でのファンファーレ。
譜面台がたくさん並んでる中に、
たくさんのホルン奏者が入場し、ファンファールを奏でるという、
ホルン吹きにとってもなかなかおいしいプログラムだったのではないかと思います。
ちなみに、このホルンオーケストラの参加資格って、
大栗裕に初演があるというのが条件だったようです。
私のつながりは薄いので、参加はできなかったかな。

「馬子歌による変装曲又はホルン吹きの休日」は、
ホルンアンサンブルと馬子、そして馬役で展開する、
ちょっとコメディチックな曲。
ホルンの有名な旋律(「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、「木星」など)
の変奏と、
馬子と馬の変装、というダブルミーニングの曲です。
演奏者にいたずらをする馬子と、
馬子に翻弄される馬。
ちょっとした小芝居も大阪ならではないでしょうか。
ちなみに初演時の馬子役は大栗裕本人だったそうで。

次は、関西学院大学マンドリンクラブの演奏で、マンドリンオーケストラの曲を。
友達の伯父様がこのクラブのOBで、
演奏活動をされていたので、
マンドリンオーケストラの曲は2度ほど聴いたことがあります。
伯父様はすでに亡くなってしまわれましたが・・・、
きっとこの演奏会もお空の上で楽しんでおられたことと思います。

「関西学院大学マンドリンクラブ部歌」は、客席から自然と歌声が聞こえてくるぐらい、
OBの方が多数来場されていたのかな、と思います。
「舞踊詩」は、これぞ大栗裕、といった土俗的な色合いの濃い作品。
編成が変わっても独特の色は変わりません。
これが、個性と呼ばれるものなのでしょうね。

次は、大阪市音楽団による吹奏楽。
例の件のあと初めて市音の音を聴きましたが、
やはりこの音そのものをなくしてはいけないと思うのですよ。
どういう形に落ち着くか、今の時点では見えませんが、
なくなってしまうというのは避けたいな、と思います。
もう少し、入場料で支援できるとよいのですが・・・

とそれはさておき。
「吹奏楽のための小狂詩曲」は、
テンポゆっくりめでした。
実際自由曲にしたこともありますが、
今の課題曲にない長さ、
そしてこの曲が課題曲だったことを改めて考えると、
課題曲から生まれるレパートリーとは何か、ということを改めて考えさせられます。
そして「吹奏楽のための神話~天岩屋戸の物語による」。
吹奏楽ならではの音、がぞんぶんに生かされている曲だと思います。

ええと、ちょっと話がそれますが、
この演奏会の司会を務められた白石知雄氏のブログをちょこちょこ見るのですが、
どうも吹奏楽について難しく考えすぎ・・・のような印象を受けます。
おそらく大栗裕を中心とした視点で見られてるからかな、と思うのですが、
大音の吹奏楽状況って実はかなり面白いので、
それこそいろんな方向から吹奏楽をとらえることができるんですね。
そこらへんの一素人である私がが大学で教鞭をとっておられる方に言えることはあまりないのですが、
たとえば高昌帥氏視点(いわゆる若手邦人作曲家の最前線にいらっしゃる方です)や、
高橋徹氏視点(丸谷先生とは違った視点で吹奏楽に長くかかわっておられる方です)
で見ると、また違ったものが見えてくるのっではないかなあ、と思います。
これは、他ジャンルから吹奏楽にかかわってる方にも言えることかな、
とも思いますです。ハイ。

休憩をはさんで2部。

その前に、休憩時間にロビーで展示されている楽譜を見ていました。
撮影用カメラがお近くにいらっしゃったので、
どこかでDVDか、もしくは放送があるのかもしれません。
しましまの人が映ってたらきっと私です。

2部は大阪フィルの演奏。
まずは「箏と管弦楽による六段の調」
箏との演奏ですね。
そして各ファンファーレと、
合唱も入った歌の曲。
そして独唱と合唱の曲。

交声曲「大阪証券市場100年」より 記念祝歌の、
北浜連呼のところが印象的でした。

ヴァイオリン協奏曲はソロが印象的。
さすが、ソリストと意気があっている演奏だと思います。
お互いのツボがわかっている感じでしょうか。

そして最後は「大阪俗謡による幻想曲」。
初演版ということで、普段聴いている大阪俗謡とはかなり印象が違いました。
タイトルも当初違っていたのですが、
ここまで変わるものなのですね。
こちらも、比較的テンポがゆっくりめでした。

通常の演奏会よりかなり長めでしたが、
いろいろな編成で聴けることを考えるとかなりお得。
充実した演奏会だったと思います。
どのような編成であれ、大栗裕は大栗裕。
その色とオーケストレーションを楽しむ、
いわゆるクラシックとは少し違った、
同窓会のような、少し懐かしくリラックスした演奏会だったのかな、
と思いました。

ということで、感想でした。

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<プログラム>
【第1部】
特別編成100人のホルン・オーケストラ
  2つのファンファーレ
  ベートーヴェン/自然における神の栄光
大阪音楽大学OBホルン・アンサンブル
  馬子歌による変装曲又はホルン吹きの休日
関西学院大学マンドリンクラブ(指揮:岡本一郎)
  関西学院大学マンドリンクラブ部歌
  舞踊詩
大阪市音楽団
  吹奏楽のための小狂詩曲
  吹奏楽のための神話~天岩屋戸の物語による
【第2部】
大阪フィルハーモニー交響楽団
  箏と管弦楽による六段の調(八橋検校作曲/大栗裕編曲)(桐弦社)
  ファンファーレ 大阪における医学総会のために
  交声曲「大阪証券市場100年」より 記念祝歌
  日本万国博覧会 EXPO'70讃歌
  ヴァイオリン協奏曲より第3楽章(独奏:長原幸太)
  大阪俗謡による幻想曲

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