「『吹奏楽』という世界 ー戦後のコンクールを中心にー」の要旨
こんばんは。
今日は論文発表の要旨のご紹介です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、改めて。
今回ご紹介する論文要旨につきましては、
こちらでご紹介されているのを見てご紹介させていただきました。
ありがとうございます。
http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110907/p1
論文発表に関する記事もあわせてお読みください。
http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20110625/p1
ではいきましょう。
日本音楽学会の例会にて発表された、
「『吹奏楽』という世界 ー戦後のコンクールを中心にー」という論文が、
わりとつっこんだことを書かれていて、興味深いな、と思いました。
こちらのPDFファイルの17ページ~18ページになります。
http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/asia/msj/Newsletter/msj-west-Japan_1.pdf
コンクールにおける委嘱作品について、
こういう学会で発表される時代になったのだなあ、と
なんだかしみじみ思ってしまいました。
要旨の冒頭にもあるとおり、
コンクールといえば高校の部、
で、高校の部といえばアレンジもの、
という認識があるため、
編曲についても触れられていますが、
委嘱作品まで触れられるとは思っていなかったのですね。
私はどっちかというとそちら側ばかり見ている人間ですから、
こういうアカデミックな場で議論の対象となった、
ということ自体がすごいなあ、と思ったのでした。
委嘱作品については、いろいろ意見もあるとは思うのですが、
要旨でうたわれているような、
「コンクールに勝つために作られた作品」
と言い切ってしまうのは少しもったいないな、と個人的には思います。
確かにそういう側面もあるとは思うのですが、
委嘱者はそれだけを考えているわけではないでしょう、と、
実際に委嘱をなさっておられる方とお話する機会があった私としては、
そう思うのです。
委嘱を受けた作曲家についてもしかり。
コンクールに勝つことだけを考えて作曲しているわけではないでしょう、と。
私は、そんな風に思いました。
ということで、ご紹介でした。
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