「科戸の鵲巣」の、この5年
こんばんは。
今日のお話です。
なぜ今この時期にお話しするかといいますと、
昨日、今年の全国大会でこの曲が演奏されることが決まったからです。
2006年から連続してもう5年目、
毎年全国大会で聴けるようになったこの曲について、
ちょっと考えてみましょう。
そもそもなぜコンクールで演奏されるようになったかといいますと、
あれですね、「響宴」ですね。
第9回「響宴」で演奏された後、
コンクール自由曲として全国大会で2団体に演奏され、
いずれも金賞を受賞し、それを受けてその後、多くの団体が演奏するようになりました。
2009年までの支部大会以上の結果は、
「吹奏楽コンクールデータベース」で見ることができます。
http://www.musicabella.jp/concours/viewfree/s/%E4%B8%AD%E6%A9%8B%E6%84%9B%E7%94%9F/%E7%A7%91%E6%88%B8%E3%81%AE%E9%B5%B2%E5%B7%A3%EF%BD%9E%E5%90%B9%E5%A5%8F%E6%A5%BD%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E7%A5%9D%E5%85%B8%E5%BA%8F%E6%9B%B2%EF%BD%9E
コンクールレパートリーのひとつとしても数えられるようになったこの曲も、
大人向けの難しい曲として作られたものの
2007年には中学生がコンクール自由曲として演奏するまでになります。
難しい大人向けの曲として作られても、
数年後には中学生のレパートリーとして取り上げられる、
そのような傾向が他の曲でも起こっています。
ここ最近の中学生の技術力の向上は目を見張るものがありますし、
また、一部の団体においてはそのような年齢の垣根さえも超えてしまっている、
そういう傾向が昨今、起こっています。
そうなると、「中学生らしさ」や「大人らしさ」とは何か、
ということさえ、定義が難しくなってくるように思います。
前々から注目を集めていたものの、
「吹奏楽の作曲家」としてNAPPさま(とあえて書くよ)が
吹奏楽業界で一気に有名になるのは、
この曲がきっかけということは否定できないでしょう。
その後の活躍は皆様もご存知のとおりで、
今では、定期的にメディアに登場する吹奏楽メインの作曲家としては、
最たる方ではないかなあ、とも思うのです。
コンクールレパートリーとして「科戸の鵲巣」が定着していく中で、
「閾下の桜樹」や「星を釣る海」などもコンクールで演奏されるようになります。
発掘していけば他にも曲はたくさんあるわけで、
これから、どんどんたくさんの曲が演奏されていくといいな、とも
個人的には思っています。
「玻璃ぷりずむ」や「オルテンシア」などもありますしね。
あとは忘れてならない「揺れる影の歌」も。
今思えば、「シンタックスエラー」も「セマンティックエラー」も、
はじめに望んだ形で世に出なかったり、
コンクールでの結果が思わしい結果とならなかったりしたのも、
何かしら、理由があってのことなのかな、とも思います。
今思わしい状況でなくても、
祝福が約束された未来がある、
それを体現した曲なのかもしれないな、
と思った、今日この頃なのでした。
↓科戸といえばこれ!ですよ!!
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