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2010/07/14

相愛大学ウィンドオーケストラ第32回定期演奏会【感想】

こんばんは。

今日はおそらく「笑ってコラえて」の吹奏楽の旅とか、
2011年度課題曲決定で話題が持ちきりだとは思うのですが、
当ブログで熱いのはこの演奏会、
ということで演奏会感想を書きたいと思います。
念のため、2011年の課題曲発表のリンク貼っておきます。
http://www.ajba.or.jp/info20100714.htm

ということで、行ってきました。
今回は自腹切ってます。
なぜかというと自腹を切りたかったからです。

では感想にいってみましょう。
感想の前に、相愛ウインドオーケストラの紹介ページができていたのでご紹介です。
アドレスはこちら。
http://www.soai.jp/wind/index.html
動画もたくさんあるよ!

感想ですね。
1部の指揮はコバケイこと小林恵子氏です。
今年の課題曲参考演奏の指揮もなさっているので、
この方の指揮での課題曲の演奏を楽しみにしてこられた方も多かったのではないでしょうか。
オープニングは「オーディナリー・マーチ 」で、原典版だそうです。
私が気づいた唯一の原典版っぽいところは、
トリオ後の繰り返しが一回多かったところなのですが、
他にもありましたでしょうか?
ちょっと気になります。

演奏は、かなりテンポゆっくりめな感じの演奏でした。
コンクールとなるとどうしても速い演奏になってしまいがちですから、
このくらいのテンポで聴ける機会は貴重かもしれません。
オーディナリー・マーチのコンセプトを考えると、
テンポはあまり速すぎないほうがよいのかもしれませんね。
いわゆるスタンダードなマーチって、
本来そんなに速くは演奏されていないと思いますので。

「吹奏楽のためのスケルツォ 第2番《夏》」は、
なかなか生で聴く機会がない曲だと思いますので、
今回聴けてよかったと思います。
前にも書きましたが、やはりなんだかもったいないな、
という印象の曲です。
作曲者が考える「売れるコンセプト」をひしひしと感じる曲なのです。
私自身としては、
作曲者の「これが好き」という気持ちが現れた曲を聴きたいという気持ちがあるので、
残念に思ってしまうのでしょうね。
「売れ線」=いいという考え方もあるので、
このあたりは個人の好みによるところだと思います。

「Meltin' Blue」は、課題曲IIIの「うちなーのてぃだ」を楽章の一部とした曲です。
「うちなーのてぃだ」自体が沖縄音階の曲ですから、
そこにいたるまでの楽章も当然のことながら沖縄音階。
今の季節にぴったりの、さわやかな曲だと思います。
全体を通して、そして「うちなーのてぃだ」にもいえることなのですが、
曲自体がものすごくシンプルなので、
見通しのよさが逆に難しさを感じるところでもあるのかなあ、と思います。
個人的には、もっと曲に仕掛けを入れるとさらに面白くなるかなあ、と。
たとえば合奏の後に各パートごとに抜き出して演奏をしたときに感じる、
「こんなことをやってたのか!」という発見がすごく面白いんですね。
そういう仕掛けがもっとあるといいなあ、とも思ったのでした。

「トッカータ・マルツィアーレ」は、いかにもイギリスな感じの、
かっちりした曲で個人的にはとても面白かったです。
イギリス的なものも好みが分かれやすいとは思うのですが、
私は、ああいういい意味での不器用さがすごく好きなんです。
今回聴けてよかったなあ、と思いました。

1部ラストはアルフレッド・リードの「交響曲第3番」です。
どの楽章も面白かったのですが、
個人的には第三楽章の諧謔的なところが面白かったです。
リードといえばハイテンションな曲から流れるような美しい曲、
悲しみをたたえた曲などいろいろ表情がありますが、
こういうちょっと面白い感じのパターンは初めてで、
とても興味深く聴かせていただきました。
いろいろ勉強になります。

休憩明けて2部です。
2部は現場監督さまの指揮での演奏です。
「交響序曲《アクセス66》」は、
吹き伸ばした音が絶え間なく続く曲でした。
自分的わかりやすい例でいうと「揺れる影の歌」のようなタイプの曲でしょうか。
ちなみに「アクセス」シリーズは4作目だそうですが、
なぜ「66」かというと、作曲者が66歳のときに書いたからだそうです。
となると、私はさんじゅう・・・やめときます。

「交響讃歌《親鸞》」のII.讃歌は、先ほどとは打って変わって
穏やかでゆったりとした曲でした。
同じ方が作曲したとは思えないぐらい、雰囲気が違っていて、
その雰囲気の違いをたっぷりと感じることができました。
ちなみになぜ大前氏が曲を書くかというと、
「曲を書いてない=生きていない」からだそうです。
というか、それぐらいの方が作るものでないときっと面白くないのでしょうね。
私の勤務先の方(学芸員さん)も同じようなことをおっしゃってましたし。
私も、吹奏楽関係のことを考えてるか書いているかしないと
たぶん生きていないも同じだと思いますので、
そのへんご了承いただけると幸いです。

話を戻しましょう。
次は「テューバ協奏曲」です。
川浪浩一氏をソリストに迎えたこの曲、
特筆すべきは川浪氏の音の甘美さ!
もう胸キュン☆です。
テューバもあんな素敵な、豊かで甘い音が出るんですね。
さすがソリスト。素敵です。
伴奏もソリストも、お互いに寄り添う感じが素敵でした。

最後は「ローマの祭」!これを楽しみにして来られた方も多かったのでは、
と思います。
超!熱演でとっても面白かったです。
実際、ブラボーも飛びましたし。
きっと現場監督さまは「ローマの祭」がお好きなのだと思うのですが、
いたるさま曲のときのようなラブな感じとはちょっと違って、
好きだけれども一線を引いた冷静さと、
よい意味でのオケマン的な要素もあわさって、
とっても魅力的な演奏だったと思います。
そういえば、現場監督さま指揮のオケ編ものを、
あれだけたっぷり聴いたのは初めてかもしれません。
すごく楽しかったです。

アンコールは小林恵子氏指揮で一曲、
司会の方による演奏会のご案内の後、
現場監督さま指揮で真島俊夫氏アレンジの「星条旗よ永遠なれ」
で締め、でした。
司会の方の演奏会の案内の後の、
「えーい、現場監督さまはまだか!」的な客席の雰囲気がとっても面白かったです。
星条旗のときのトランペットダンス部隊も面白かったですし。
充実の内容でした。

最後に、ひとつだけ。
演奏会開始後、曲の演奏の間もお話をなさっている方がいらっしゃいました。
後ほど注意があったのか、お話はやみましたが、
演奏中はなるべく静かにお願いします。

ということで、感想でした。

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プログラム  *印初演

I部
●2010年度全日本吹奏楽コンクール課題曲
 II. オーディナリー・マーチ /高橋宏樹
 V. 吹奏楽のためのスケルツォ 第2番《夏》/鹿野草平
 Meltin' Blue /長野雄行  
  序奏
  第1楽章 めんそーれ*
  第2楽章 空と海の交わるところ*
  第3楽章 うちなーのてぃだ(課題曲III)

●トッカータ・マルツィアーレ /ヴォーン=ウィリアムス

●交響曲第3番 /アルフレッド・リード

II部

●交響序曲《アクセス66》ウィンドアンサンブル版op.150b* /大前 哲

●相愛学園創立120周年記念特別委嘱作品
 交響讃歌《親鸞》ウィンドアンサンブル版op.144 II.讃歌 /大前 哲

●テューバ協奏曲 /R.V.ウィリアムス /テューバ独奏:川浪浩一

●ローマの祭 /O.レスピーギ /仲田 守 編曲
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