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2010/06/13

京都市交響楽団オーケストラ・ディスカバリー2010「オーケストラ大解剖!」第1回「吹奏楽VSオーケストラ」【感想】

こんばんは。

感想を書きます。
今回は私には珍しく人を誘っているうちにチケットが完売してしまいまして、
当日券も出ないということで思い切ってヤフオクでチケットを探すことにしました。
幸い、よい出品者さんから落札することができまして、
無事、コンサートに行けることになりました。
出品者さま、ありがとうございます。
出品者さまからも「感想を聞かせてほしい」というお願いいがありましたので、
今回、こうやって書いている次第です。

私が京都コンサートホールに行くときはなぜか雨で、
前回行ったときも雨でした。
何かあるのでしょうか。ドキドキ。

ということで、感想にいきましょう。
今回の指揮は井上道義氏。
はじめに書いてしまうと、井上氏は吹奏楽は嫌いだそうですが、
かなりいい感じにはまっていたので、
好きになれなくてもこれからも吹奏楽をの指揮をしていただきたいな、
と思った指揮でした。

まずはじめは「オリンピック・ファンファーレ」。
1984年のロサンゼルスオリンピックの曲ですから、
会場に来ていたお子様方は当然のことながら生まれていないわけですね。
お母さんの中にはもしかしたらこの年に生まれている人もいるかもしれません。
井上氏がはじめにオリンピックを知ったのは東京オリンピックだそうですが、
私はこの、ロサンゼルスオリンピックでした。
ものすごく華やかだったのを覚えています。

で、この曲が終わった後に井上氏と、
ナビゲーターのロザンの二人のからみがありました。
昨年度分の「オーケストラ・ディスカバリー」は行っていないのですが、
今回はかなり雰囲気が違ったのでしょうか?
トリオ漫才のような掛け合いをされていました。
井上氏がかなり面白い方なんだと思います。
華やかで人をひきつける魅力にあふれた方なのだと思います。
アクションがおもしろいんですよね。
ずっこけたり、踊ったり、鳥のまねをしたり。
会場も笑いがいっぱい飛び交ってましたよ。

次は、行進曲「星条旗よ永遠なれ」だったのですが、
なんとこちらもオーケストラ版。
さすがにこの曲は吹奏楽でだろう、
と思っていたので意外でした。
近年の吹奏楽の「星条旗よ永遠なれ」というと、
シエナのアンコールに代表されるような
にぎやかでハイテンションな感じな演奏だと思うのですが、
オーケストラなのでとても気品あふれる演奏なのですね。
吹奏楽→オーケストラ編曲のものが聴くことができてよかったのです。
もちろん、後ほどオーケストラ→吹奏楽編曲のものも登場します。

(余談)
 この前受けたセミナーで、
 「星条旗よ永遠なれ」のサンプルとして流されたのが、
 シエナのDVDの「星条旗よ永遠なれ」、でした。
 アンコールに観客が楽器を持って舞台に上がり、
 さらには淀工の丸谷先生も登場した内容でした。
 丸谷先生が登場すると受講者の方もざわざわしていました。
 初めての人には、こういう形式のアンコールがとてもインパクトがあったようです。
 演奏終了後の「はい、大変盛り上がりましたね」という
 高氏の冷静なコメントが胸キュン☆でした。

で、ついに吹奏楽が登場です!
「アルメニアン・ダンス パート1」ですね。
この曲の前にロザンが「オーケストラと吹奏楽の違い」について質問したのですが、
井上氏がなかなか質問の内容に答えなかったので何でかなと思ったら
井上氏は吹奏楽がお好きでないようで、それで質問に答えようとしなかったようです。
とはいえ、「アルメニアン・ダンス パート1」の演奏はすごかったんですよ。
ゆったりのところは本当にゆったりと、
最後はびっくりするぐらいのスピードで駆け抜けていって、
盛り上がりに圧倒されました。
いつも聴くような解釈とまた違っていて、とても面白かったです。
ちなみに、この曲から高校生からの選抜メンバーが演奏に参加しています。

1部最後は吹奏楽版のショスタコーヴィチの「祝典序曲」。
休憩をはさんで同じ曲をオーケストラ版で聴こう、という試みです。
オーケストラ版には、バンダが追加されます。
バンダの位置は、P席と呼ばれるところかな?
パイプオルガンのあるほうですね。
ほとんどの座席から見ることができる位置だったので、
よかったと思います。

休憩をはさんでいますがほぼ連続で2つを聴き比べて思ったことは、
やっぱり、オーケストラの方がいいんですよね。
まず、はじめのファンファーレからして音が違いましたから。
元々オーケストラ用の曲として書かれているからだとは思うのですが、
悲しいけれど、表現力やその他もろもろを考えるとオケの方がよい。
ですが私は根っからの吹奏楽っ子なので、
やっぱり吹奏楽が好きなんです。
ですから、もっと吹奏楽にあった表現の曲が出てくるといいな、
とも思うのです。
それが発展の礎になるものだと思いますので。
あ、ちなみにこの曲からジュニアオーケストラの方も参加しています。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章は、
最後にほんのちょっぴりやっただけの感じで、
大半は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を使った各パートの役割の違いとか、
もしくは楽器そのものの特性や表現などの解説でした。
音の低い楽器に高い音を出させたり、
まったく表現が異なる曲調で演奏をさせたり。
実際に聴くことで感じられる、
本来の意味の子供のためのプログラムだったのかなあ、と思います。

最後は、「ローマの松」!
バンダももちろん登場ですよ!!
「ローマの松」は個人的に第三楽章がすきなのですが、
今日も大好きなピアノソロやナイチンゲール(これは子供だんがざわざわしてました)
も聴けてうれしかったです。
ちなみに、高校選抜の方やジュニアオーケストラの方は、
発売されたばかりの京響Tシャツをお召しだったのですが、
ピアノの方も京響Tシャツをお召しになっていたので、
ジュニアオーケストラの方のようでした。
ピアノ、よかったです。
よかったというと「アルメニアン・ダンス パート1」のスネアの高校生さんもよかったです。

大盛り上がりで終わった後、
アンコールで「ローマの松」の第四楽章がちょびっとだけ演奏されました。
はじめのおどろおどろしいところから、井上氏がジャケットを脱ぐのを合図に
華々しいラストへショートカット。
意表をつく演出でした。
服を脱ぐ、といえば「アルメニアン・ダンス パート1」のときもジャケットを脱いで、
京響Tシャツをアピールされていました。

元々が子供向けの演奏会でしたので、
かなりお子さんの多い演奏会でした。
楽器を習っているお子さんもたくさん来られていたようで、
京都の文化の高さを感じました。
そりゃ、子供向けの教室もたくさん生徒さんが来られるわけですよ、
とこれはひとりごと。

また、吹奏楽が聴ける機会があるといいな、と思います。
できれば大人メンバーのみの吹奏楽を聴いてみたい、
そう思った今回の演奏会でした。

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