こんばんは。
今日はなんだかすっきりしたい気分ですので、
残っている演奏会感想を書こうと思います。
ということで、第13回響宴の感想です。
今回も友人夫妻とせきどさま、
そしてソニー吹奏楽団の方々にお世話になりました。
チケットはさっくすおやぢさまにご協力いただきました。
皆様、ありがとうございます。
響宴もついに!前売り券が完売したそうで、
知名度や関心が高まっている印象を受けました。
いいことです。ありがたいことです。
では感想にいきましょう。
今回は、印象に残った曲について書いていこうと思います。
・沓掛の情景
マーチだそうです。タイトルを見てマーチだとは思っていなかったのですが、
よく考えたらオープニングですものね。そりゃマーチです。
「沓掛」は、以前にも書きましたが作曲者の辻峰拓氏が在学している大学のある場所。
あれですね、「第2回もうひとつの全国大会」での「指扇」的な感じですね。
おお!つながった!
とまあ、それはさておき。辻氏は私の高校時代の友人の後輩に当たる方ですので、
そちらともからめて。
私の友人とはずいぶん作風が違う印象を受けました。
元々の畑(辻氏は吹奏楽経験者、友人はピアノや合唱がメインの方です)
が違うからなんでしょうね。
ただ、やはり同じ先生に師事されていると作風も共通性が出てくるかと思いますので、
どこかで共通点があれば探してみたいな、とも思ってます。
そういえば、前回友人について書いたときにちょっとひどい書き方になってしまったので
おわびをこめて書きます。
以前、友人アレンジの十数名でのアンサンブルのアレンジを聴いたことがあるのですが、
「オケっぽいアレンジにしたい」ということで、本当にオケっぽい音になっててすごいな、
と思いました。
今まで聴いた中ではあれが一番好きです。
来月も彼女のアレンジ曲を聴く予定なので、楽しみです。
・・・だいぶ話が横にそれてしまいました。
「沓掛の情景」ですね。この曲は、とある作曲者のイディオムが盛り込まれているそうで、
演奏会内では答えあわせがなかったのですが、
せきどさんとお話をしていて「おそらく真島俊夫氏だろう」
という意見の一致をみましたので、おそらくそうではないかと考えています。
今回の響宴自体が、真島俊夫メモリアル的な感じでしたものね。
いわゆる難解な超大作ではなく、
比較的聴きやすい曲が集まったのもこのためかな、と。
全体的には、そんな印象を受けました。
実際に、いつもより時間が短く感じましたし。
・「大唐西域記」より第二章―屈支国にて―(クチャにて)
風の会メンバーの中で最萌えな阿部氏の曲です!
OSB×阿部氏の組み合わせ、いいですよね。
音と方向性、曲の相性がぴったりしているように思います。
今回は演奏されなかった三楽章も素敵ですよ。
どちらかというと個人的には三楽章が好みです。
四、五楽章はいつ完成するのでしょうね。
早く全曲通しで聴いてみたいものです。
・" Six Sticks "for Three Snare Drums and Band
大きさの異なるスネアドラム三台をフィーチャーしたこの曲。
3台のスネア×2本のスティック=6本のスティックということですね。
実は昨日、情報処理試験を受けていたので
こういう数式を見るとちょっとくらくらします。
とまあ、それはさておき。
見た目にも楽しい、一般受けするような曲ですので、
何かのイベントなどにやってみるのも楽しいのでは、
と思える曲でした。こういう曲、結構貴重だと思います。
・てぃーだ
いたるちっく沖縄音階曲ですね。
民謡をそのまま引用しないところがまたいたるちっく。たぶん。
あ、ちなみに沖縄音階のオリジナル曲は初めてですが、
アレンジものは既にありますね。「美ら唄たち」。
大阪市音楽団の演奏会で何度か演奏されています。
期待を裏切らないさわやかな感じでファンもめろめろだと思います。
ところで、いたるさま曲×龍谷大の演奏=現場監督さまとっても元気!
ですよね。私も元気になりますが。やっぱり落ち着きますね、安心する。
そういえば響宴の際に友人からもソニー吹の方にも
いたるさまにご挨拶してきたら、と何度も言われたのですが、
私から挨拶に行って迷惑をかけなかったためしがないので、
ご遠慮いたしました。私、しゃべらないので挨拶しても後が続かないんです・・・
・<スペース・グラデーション>ウインド・オーケストラのための-op.138
今回一番の大曲、で期待されていた方も多かったのではないのでしょうか。
難解な現代曲かと思っていたのですが、意外と聴きやすかったですね。
こういう方向性の曲というか、いわゆる吹奏楽畑でない方の曲が
今回もう少しあるといいな、と思いました。
・フェアウェル・マーチ
会場でお会いしたこかぜさまからご要望がありましたので書きます。
プログラムにもありましたが、この曲は元々課題曲の応募作品。
2007年度課題曲の一次選考通過作品だそうです。
こちらも、「第2回もうひとつの全国大会」の「煌」につながる感じですね。
ちなみに、課題曲公募時と今回の演奏では、
そうとう楽譜が変わっているそうです(byこかぜさま)
「フェアウェル」は「これでおしまい」的な意味だそうですが、
指揮の須藤卓眞氏はこの後、酒井根中学校から異動されましたので、
そういう意味でも「フェアウェル」になったのかなあ、と思いました。
・ビジテリアン大祭
今回の委嘱作品。福島氏、いい感じですね。
大変おもしろく聴かせていただきました。
よい意味での発展性というか、将来性というものが
福島氏に感じられます。これからが非常に楽しみです。
・「優位な曲線」― ヴァシリー・カンディンスキーに寄せて
いわゆる絵画シリーズですね。
下谷奨励賞の佳作を受賞されたということで、
評価の高い曲なのだと思います。
昨年の関西大会の特別演奏でも演奏されましたし。
ただ、現在の職場の方に聴いてもらいたいか、
というとそうはいえない、というのが個人的な印象です。
・カプレーティとモンテッキ~「ロメオとジュリエット」その愛と死~
天野氏はいわゆるメタ視点の強い方だと思うのですが、
今回の曲解説と作曲者紹介でもそのメタ視点ぶりがいかんなく発揮されていました。
それぐらいの冷静さと客観的視点がなければきっと曲って書けないのでしょうね。
「カプレーティとモンテッキ」は曲解説にもあるとおりかなりわかりやすい曲ですので、
親しみやすいかと思います。
私はたぶん、天野氏の「吹奏楽向けに書いたわかりやすい曲」が好きなんだと思います。
第10回響宴のコンチェルトも大好きです。
天野氏の曲では未だにあれが一番好きです。
・谺響する時の峡谷-吹奏楽のための交唱的序曲
今回一番の大編成の曲。
バンダがそこかしこにいらっしゃって視覚的にも面白かったのではないでしょうか。
そこかしこにいらっしゃる、ということはそれだけタイミングを合わせるのが大変、
ということで、かなりあわせるのに苦労なさったのでは・・・、と思います。
で、演奏もぴったりあってました。
指揮者、演奏者の皆様ももちろんですが、
ホールの特性もうまく生かされた結果なのでは、と思います。
初演が大阪のザ・シンフォニーホールだったのですが、
こちらでもぴったりあっていました。
(初演後のお話でもそのことについて触れられていました)
さすが名高いホールです。すごい。
曲は、最近はこういう傾向なのかな?
という、いわゆる聴きやすい系。
同日に初演のあった曲(NAPPさまはこちらの方にいらっしゃたのですね)
も聴きやすい曲ということで、そういう時期なのかなあ、とも思います。
締めは「東風(こち)-コンサート・マーチ」で。
オープニングとエンディングが真島氏ちっく、ということで、
今回の響宴裏テーマは「真島俊夫メモリアル」だったのではないか、
と勝手に思っています。
来年は場所を変えての開催とのこと。
どんな曲が演奏されるのでしょうね。
最後に、改めて。
当日お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
楽しかったです。
ということで感想でした。
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