こんばんは。
勢いで買ったネットブックが役に立つときがきました。
ということで早速感想を書きたいと思います。
今回は初めて感想のメモ書きをしながら聴きました。
最近体力が落ちているのでこのメモ書きはかなりありがたいです。
そういえばこのブログも「ほのぼのメモ書き」なのでした。
最近ほのぼのしてるかというとあやしいのですが。
ということで感想です。
結果は全日本吹奏楽連盟の速報サイトをご参照ください。
http://music.koumei.jp/ajba/i/2009041.htm
ではいきましょう。
トップバッターは山口大学。
トップということで不安がありましたが、
それを払拭するようなよい演奏だったと思います。
結果は銅賞でしたが、個人的にはかなり好みの演奏でした。
課題曲もよくそろっていたと思います。
自由曲は注目の「バベルの塔」。
バベルの塔というと雅哉さま一押しの曲のイメージがあります。
今回コンクールということで各楽章からの抜粋でしたが、
よい意味でのダイジェスト版となっていて、
すっきり聴けたのではないでしょうか。
音源が手に入りやすく、かつ複数あることもあって
来年から演奏する団体も増えるのではないかと注目している一曲です。
次は福岡教育大学。
大学の部では貴重な課題曲IIですね。
この課題曲IIなのですが、「コミカル★」というタイトルとは裏腹に、
非常に冬の厳しさを思わせるオーケストレーションになっていて
どのように演奏してもやっぱり冬の雰囲気が出るのですね。
冬がなければ春が来ないので、冬が決して悪いわけではないのですが、
「コミカル★」とタイトルについた場合、一考の余地があるのかもしれません。
演奏は、同属楽器以外のハーモニーを考慮するともっと伸びるよ!
と思いました。
自由曲はマスランカの曲ですね。この曲がマスランカの代表曲になるのかな?
曲はアメリカナイズされたキリスト教、
つまりカジュアルな感じです。
昔アメリカで流行った(らしい)
「マリア様はウチの(地元の)コ!」という雰囲気でしょうか。
信仰対象というよりも、もっと身近な感じに!という感じですね。
曲とバンドがマッチしていたように思います。
次は近畿大学ですね。
関西大会の時点では敵なし、といった印象でしたが、
残念ながら銀賞。
龍谷いないっていろんな意味で寂しいですね。
関西大会でも聴けませんでしたし。しょんぼり。
それはともかくとして、課題曲はおそるおそるといった、
かなりおとなしめな印象を受けました。
自由曲はクラシカルな箇所(後半)は
とてものびのびと演奏されていたと思います。
こういう方向性、すごくよいと思います。
福岡大学。課題曲は「あわせてる」というのがわかる演奏でした。
バンド自体の着地点が「あわせること」に集中しているのですね。
自由曲は「練習風景が見える」演奏でした。
最後はよかったと思います。
次は神奈川大学ですね。
正統派の王者、といった印象の強い団体ですが、
今回はかなり味付けをしてきています。
2006年の「パルセイション」を彷彿とさせる演奏ですね。
個人的にはかなり面白く聴かせていただきました。
個人的に神大の「潮煙」の演奏が大好きなので、
またあのような方向性の演奏をコンクールで聴けたらな、と思います。
自由曲は超人気の「マインドスケープ」。大人の演奏ですね。
はじめの打楽器も入ってましたし、
高昌帥らしい土俗的な部分がたくさんきけてよかったです。
「マインドスケープ」といえば「コインの裏表のようなイメージ」ですが、
個人的には日本のコインではなく、ユーロコインを思い出しいました。
表は共通デザインなのですが、裏がEU各国によって異なる。
音楽もそんなものなのかなあ、と思うのです。
駒澤大学。指揮の上埜先生がとても心配だったのですが、
さすが指揮台にあがられるとプロ。すばらしいです。
神大と駒大が連続で聴けるなんて超☆贅沢ですよね!
対比もしやすいですし個人的には大歓迎です。
課題曲はこれぞ課題曲マーチのお手本!といった演奏。
正統派いいですよね。
わくわくして楽しい演奏でした。
自由曲はこちらも正統派。
コンクールの定番曲ですが、
それゆえの難しさを感じさせない演奏でした。
隅々まで神経のゆくわたっている演奏だったと思います。
北海道教育大学函館校。
課題曲IIはやはりいろんな意味で難しいですよね。
演奏は無難にまとめたかな、という印象でした。
自由曲はおほなゐ。
地震の描写以外のおしゃれちっくな、
やさしい響きを聴くと、被災地の駅のことを思い出すのです。
現在は立て直されてきれいになっているのですが、
その理由は・・・と思うととても心が痛みます。
天野氏のオーケストレーションは隙がないですね。
常に一歩先から物事を見ている、という印象を受けます。
富山大。ここの話題はなんといっても指揮者でしょう!
建部氏ですね。ダイナミックな指揮で素敵でした。
作曲家が自作曲以外を指揮する場面って実はあまり見たことがなくて、
今回とても新鮮な印象を受けました。
課題曲は躍動感あふれる演奏だったと思います。
課題曲IVを演奏する団体は比較的ユーフォの人数が多めの印象を受けます。
で、自由曲。「祈り」というタイトルで、
私が関心があったのが「なぜボタンを押さなかったか」ということに加えて、
「なぜ女性にボタンが託されたか」ということなんですね。
男性だったらきっと合理的に、理性で割り切ってボタンが押されたのだと思います。
「アマルフィ」でも最後はやっぱり女性が止めましたしねえ。
結局のところ「慈愛」がキーワードなのかと。
それが働くのはやはり女性。だからこそボタンが女性に託され、
結果的にボタンが押されなかったのだと思います。
曲はちょっとロシアンな感じの箇所がありましたね。
モスクワですもんね。
個人的に大好きな静岡大学。
静大のウェブサイトが好きで今日も打楽器の方ばかり見てました。
(Web担当の方が打楽器担当の方なので)
課題曲はメロディーとリズムのバランスを一考するとさらに伸びるのでは。
演奏は楽しかったです。
自由曲はかなりゆっくりでしたね。
ハイテンションなイメージの静大でしたが、意表をつかれて面白かったです。
今回はいつもに比べて少しおとなしめかな、と思いました。
立命館大学。
おとなしめの課題曲だったと思います。
もっとそろえるとさらに伸びると思います。
自由曲はまとまっている印象を受けました。
こちらの団体はオケ編ものがよくあっているように思いました。
ので、ぴったりの選曲でしたね。
東北福祉大学。
まるい感じの課題曲。アンコ型ですね。
私がふくよかなのであまり使いたくないのですが
ふくよか、という表現が近いかと。
自由曲はですね、タイトルを一考すればよかったかと・・・
曲も演奏もよいのですが、どうしてもそこでひっかかってしまいます。
私は森島先生信者なのですが、
先生の「優位な曲線」の曲解説がかなり私の言いたいことと近いです。
OSBのサイトにありますので、ぜひごらんになってくださいね。
ラストの文教大!よかったです!!
骨太でかつ鋭さを感じさせる課題曲。
そして「愛」、というより「アモーレ」とイタリア語で言ったほうがふさわしい、
演奏会のアンコールのような、間奏曲のような雰囲気の、
甘い雰囲気の自由曲。
これまでなかったタイプの演奏でした。
これが最後に聴けて本当によかったです。
ということで感想でした。
演奏を聴きながら賞予想もしたのですが、
なかなかあたらないものですね。
もっと精進します。
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