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2006/12/03

国立音楽大学 第35回シンフォニック ウインド アンサンブル定期演奏会

こんばんは。

ここ最近感想が遅書きな感じだったので、
今日は早めに書こうと思います。早書きですね。
遅書きといえば「秋田おそがけ新聞」というブログのタイトルが好きです。
モノポリー秋田県版も気になりますね。

・・・はい、ここは吹奏楽ブログですよ。
でもって私は奈良県出身と間違われやすい大阪出身の者です。
(しゃべり方がおっとりしているせいか大阪出身とは見えないそうです)

本題に入りまして、今回の演奏会は馬笑さまにご協力いただきました。
ありがとうございます。

開始三曲は淀彰氏の指揮。
「サンライズ・マーチ」の明るくはきはきとした曲調から一転、
「南極点への序曲」では南極大陸への苦難に満ちた探検を描写、
「冬山に逝ける若者への祈り」も同じく、
雪山の恐怖と失ったものへの悲しみが表現されていました。
作曲者の岩河氏はもともと声楽を専攻されていたそうです。
それだけにどの曲においても歌が重視されているな、という印象を受けました。
ちなみに「冬山」は作曲者の出身地の富山県にある立山とのこと。
富山県在住の男性は立山に登って始めて一人前になるそうです、
と私の叔父が申しておりました(叔父は富山県在住)。
演奏は「南極点への序曲」のトランペットソロが特筆ものでした。
音色が非常に美しかったです。

「フェスタ」、「Snow White」、「失わざるべき記憶 Never forget Hiroshima」
この三曲は新田ユリ氏の指揮で。
「フェスタ」「失わざるべき記憶」は響きが非常に美しい曲で、
女性指揮者にはぴったりの曲だな、と思いました。
「Snow White」、つまり白雪姫(と思われる)ですが
女性名がタイトルにつく曲を女性が指揮するのも新鮮ですね。

ここのところ田村氏の曲が気になっていたので、
いろいろと考えてみました。
以前、「田村氏の心がつかめない」と書いたことがあるのですが、
今日聴いてみて考えた結果、理由も解釈の仕方もなんとなくわかりました。
要は、流れでつかもうとするのではなく要素でつかもうとすること。
そうすれば私のような者でも解釈しやすいのかな、と思いました。
たとえば、「Snow White」というお話を構成する要素として、
継母という名の魔女、りんごという名の禁断の果実、
小人という名の異形の者、そして嫉妬や毒などがあり、
それらによってお話が作られています。
ただ、それは流れに沿っているのではなく、
パッチワークのようにつなぎ合わされてひとつの作品となっている、
そう考えるとちょっとつかみやすくなりました。
パッチワークでつなぎ合わされた布同士は柄も素材も違いますが、
全体を見ると一つの柄や模様のように見えますものね。
系統は違いますが樽屋氏の作品もこのように見ると、
ちょっと違った風に見えるのかな、と思いました。

休憩をはさんで「アフロ コンチェルト 作品50」。
パーカッションが三つのブロックに分かれて置かれています。
舞台上手側が鍵盤打楽器、指揮者の真後ろが小物、
舞台下手側が太鼓群。
アフリカの呪術的な雰囲気が怪しげな空気をかもし出す、
現代音楽風でありながら土俗的な雰囲気でした。
ソリストの方は鍵盤打楽器が得意な方なのでしょうか。
非常に難しい旋律も軽々とこなされていました。

組曲「ハーリ・ヤーノシュ」。
先ほどの「アフロ コンチェルト」と「ハーリ・ヤーノシュ」は
百瀬和紀氏の指揮です。
指揮が打楽器の方からでしょうか。
非常に粒のそろった透明感のある演奏でした。

アンコールは外山雄三氏の曲と藤田玄播氏のマーチ。
マーチは去年と同じ曲だったので毎回恒例の曲のようですね。

全体としては普段あまり聴く機会のない曲がたくさん聴けてよかったです。
このところ昔の課題曲の人気も復活しつつありますし、
また現代音楽にも熱いまなざしが向けられています。
このようなプログラムは音楽大学だからこそできるプログラムだと思いました。

ではよろしくお願いします。

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