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2005/08/24

せまんてぃっく☆ルネッサンス

こんばんは。吹奏楽好きのお嬢様(笑)、
ごいんきょでございます。

テンプレートを変えてみました。
今回は、「ポルカドット」。
ちょっと柔らかめな印象でとっても素敵です。

えーと、今回はいろんな意味で話題独占の曲、
コンセルト・ピース「セマンティック・エラー」についてです。
なお、音源は作曲者さまからご提供いただきました。
ありがとうございます。
前回にひきつづき相変わらず緊張気味です。
どきどきしています。いやはや、なんとも。

まずは復習から。
未読の方は姉妹作である、
コンセルト・マーチ「シンタックス・エラー」についての記事と、
初演団体が演奏した課題曲、
「ストリート・パフォーマーズ・マーチ」についての記事をお読み下さい。
(記事本文だけではくコメント欄もお読みいただくのをおすすめします)

さてさて、そもそも「セマンティック・エラー」って何でしょう?
調べてみるとこんな説明が。

------------------------------------------------------
セマンティック(semantic)とは、言語学的にいう意味論のことで、プログラムやコマンドを指定したときに、意味論的、または数値などに矛盾した誤りで起こるエラーの総称。似たエラーとして、コンパイル時に見つかるシンタックス・エラーもあるが、セマンティック・エラーはプログラムを実行するまで見つからない場合が多く、バグフィックスで混乱をする可能性がある。

マルチメディア・インターネット事典より引用
------------------------------------------------------

・・・何の事やらさっぱりですね。
わからないながらも考えていきますね。

えーと、とあるどんぶり屋さんがあります(笑)
このどんぶり屋さんでは、どんぶりの種別ごとの売り上げが知りたかったりします。
「うな丼はどのくらい売れているのかな?」とか、ですね。
売り上げを把握して今後の仕入れの参考にしたいんですね。
で、例えば、[うな丼の売り上げを表示]というボタンがあって、
このボタンを押すとうな丼の売り上げ数が表示されるとします。

・・・しかし、[うな丼の売り上げを表示]ボタンを押すと天丼の売り上げが表示される、
という風な間違いが起こることがあります。
プログラムを書いた人がうな丼と天丼を間違っちゃったわけですね。
なので、「土用の丑の日なのに売り上げが他の日と変わらない」
とか、一緒に頼んだメニューが表示されるとしたら
「梅干し入りのおにぎりとなぜか一緒に注文されている」
とか、なんとなくおかしいなー、ということが起こっちゃうわけですね。

これがセマンティックエラーです。

シンタックスエラーはいわゆる構文エラーなので、
(文章の「て・に・を・は」が間違っている、ようなイメージでお考え下さい)
割とすぐエラーが見つかるのですが、
セマンティックエラーはシンタックスエラーに比べると見つかりにくいです。
なぜかっていうと、プログラムを動かしてみないとわからないからですね。
(イメージ的には文章全体がとびとびになっていて意味を成さない、とかいう感じ。
 文章全体を読まないと、どこが意味を成さないのかわからないですよね)
なので、曲もシンタックスエラーに比べると長くなっていますね。

ということで、本来のセマンティックエラーの意味を理解したところで、
曲のセマンティックエラーに迫ってみましょう。

まず、「コンセルト・ピース」とあるとおり、この曲はマーチではありません。
途中で三拍子(ワルツ)になりますし。
「マーチ」という決まった形式(=文法)ではなく、
いわゆるオリジナルの形式の自由な曲(=文章)であることも、
エラーとしての種類の違いが表されていることと思います。

で、シンタックスエラーで一番特徴的であった(冒頭からそうですね)
いわゆる「チューニングの風景」、セマンティックエラーには全くありません。
わかりやすいエラーではなく、
少し細かく聴いていかないとわかりづらくなっているのが特徴ですね。
シンタックスエラーと同じ箇所もありますが、
全く同じではなく少し異なっている箇所があります。
これは、シンタックスエラーを聴いていないとわからない箇所ですね。

曲の流れとしてのイメージはこんな感じです。
うきうきプログラム快調→雲行きが怪しくなる→迫る納期(デスマーチ)
→ピンクのぞうさんが見え始める→なんとなく光明が見え始める→エラー解消!
という感じです。
このうち、元ののシンタックスエラーにない新規の箇所は
「雲行きが怪しくなる」、「迫る納期(デスマーチ)」
で、ピンクのぞうさんはシンタックスエラーの中間部が三拍子に変形したものですね。
ここもかなり変わっていますが。
雲行きが怪しくなっているところはかなり現代音楽ちっくな感じです。
迫る納期、は本当に納期が足音を立ててやってくる感じなので
とっても泣きそうになります。こわいです(泣)
助けてください、助けて下さい!
♪ひーとみーをとーじてー・・・

・・・もとい、上記二つも新規の箇所ではありますが、
シンタックスエラーの中間部がときどき顔を覗かせますね。

個人的には迫る納期を呼び起こすスライドホイッスルが好きです。
スライドホイッスル好きなので(笑)
あと一段と派手になったパーカッションsoliも大好きです。
パーカッション好きなので(笑)

さてさて、そんなコンセルト・ピース「セマンティック・エラー」
(どうでもよいのですがコンセルト・ピースってコンテスト・ピース(=課題曲)に音が似てますね)
ではありますが、個人的には鎌倉丼って感じです。
コンセルト・マーチ「シンタックス・エラー」はポセイ丼だったわけですが、
これは「作曲者さまが食べられない(海の甲殻類が苦手なため)」と後でこじつけました(笑)

それはともかくとして、よくよく考えてみるとポセイ丼って名前を見るとだいたい何の丼ものかわかるんですね。
ポセイドンは海の神様ですからね)
しかし鎌倉丼はわからない。
大仏?紫いも?(私は紫いもソフトが好きです)それとももっと別のもの?
と名前を聞いただけでは丼の中身がわからないんですね。
というところがエラーのわかりにくさを表していたりして。
ちなみに鎌倉丼は海老の丼なのでやっぱり作曲者さまは食べられないんですね(泣)

コンクールはちょっぴり切ない結果になってしまいましたが、
やっぱりこのままではもったいないので、
どこかで聴ける機会が出来ると嬉しいな、と思っています。
そのときは鎌倉丼もご一緒に。ね!

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コメント

私、エビは食べられないけど、天婦羅は大好き!という困ったチャン(笑) あぁ、これってもしかして、すごくセマンティック・・・・・ 相変わらず意図してかせずしてか、深いところで的確ですな(爆)

投稿: NAPP | 2005/08/25 05:02

NAPPさま、コメントありがとうございます。

お返事が大変遅くなり申し訳ありません。
天ぷらお好きなんですね!
またパーソナルデータがおひとつわかりました(笑)
ありがとうございます。

私は常に女の勘で書いているので、
意図的ではないんですよー。
ちなみに、お仕事でもエラーの原因を当てるのが得意です。
これも女の勘(苦笑)

投稿: ごいんきょ | 2005/09/12 09:25

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