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2004/07/06

人材育成

このblogがあるサイトの「吹奏楽におけるパート構築について考える」にも書いているのですが、
私は音楽性の向上よりも集団の形成、人材の基礎的な育成の方に興味があります。
ので楽器はあまり得意ではありません。
基本的に事務特化型の人間です。
(楽器吹きなのに、と後輩にいわれたことはあるのですが、
音楽のことになると目の前が霞がかかったようになるので仕方ないのです・・・)

それはともかくとして、今ちょっとした壁にぶつかっているような感じです。
なぜかというと、とにかく音楽性の向上のみを目指す方がいらっしゃるからです。
やり方としてはとにかく悪いところを指摘し、自分の考えを多く述べ、
やり方に従わせるようにするという手法です。
(偏見が入った書き方で申し訳ありません・・・)

私のやり方というか基本的なスタンスとしては
・何かの問題に対して答えをすべて出して指示に従わせるのではなく、どこかしらに考える箇所を作る。
・ちょっぴりでも責任感を持たせるようにする。
・一人ひとりの意志をすくい取って、私自身が実現可能なやり方で実現させる。
・悪い点よりもよい点に目を向けさせ、よい点をのばすようにする。
という感じで人材育成を考えています。

この場合どこが問題かというと意志を見極めるのにどうしても時間がかかるため、
育成速度が遅くなり勝ちになるというところです。
自分の考えに従わせ、やり方をなぞらせるだけであれば時間はさほどかかりません。
教育のみですむからです。ただし個性は伸びません。ただ自分のコピーができるだけです。

これまで、私自身の意志を理解し、支援して下さった方やついてきてくださった方のおかげで
目に見えた沢山の成果を上げることができました。
(音楽面は別としてね。音楽面の育成はできないので・・・)
本当に有りがたいことです。感謝しても足りないぐらいです。
ただ、今壁にぶつかっているためこれ以上のことはあまりできないように思います。
どんな人の意志もくみ取りたいとは思うのですが、どうしても拒否反応をおこしてしまうのです。

ただ、その方にとっての人材育成の成果とはどのようなものかを尋ねてみたいとは思います。

よくよく考えたら「成果」ってなんでしょうね。
私にとっての成果は「組織に愛着を持つこと」なんですけどね。
なんで「楽団が楽しい」と言ってもらえるのは最高にうれしいことなんです。
ちょっとでも楽しさのお手伝いができたのなら、それ以上うれしいことはありません。

ということで今日はちょっぴり批判的になってしまいました。
すみません・・・・

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