民族性と音楽の表現の違い。
今、デ・ハスケから出ている「Made in Japan」を聴きながら書いているわけですが。
このCD、日本人の作品をすべて外国人の指揮・演奏で収録しているんですね。
実質酒井格氏の初期作品集という意味合いもあり、非常に売れているそうです。
さてさて、このCDに収録されている曲を、
日本人の団体の演奏と聴き比べるとおもしろいことに気がつきます。
演奏レベルもそこそこで比較しやすい真島俊夫氏の「三日月にかかるヤコブのはしご」、
東京佼成ウインドオーケストラの演奏と比べると演奏時間に一分ぐらいの差があります。
酒井格氏「大仏と鹿」は演奏が(略)なので比較するのも参考程度としますが、
やはり大阪市音楽団収録のものの方がゆったりしたテンポで、演奏時間も一分ぐらいの差があります。
で、CDに収録はされていませんが酒井格氏の「森の贈り物」、
龍谷大学の演奏では七分超、
しかしスコアに書かれている参考演奏時間は五分台。
コンクール用の曲のはずなんですが、ずいぶんと短くなっています。
なぜここまで開きがあるかというと、テンポ指定を数字でしているのではなく、
音楽用語で曖昧に指定しているから、と考えられます。
今「大仏と鹿」、「森の贈り物」の両方のスコアを見ましたが、具体的な数字は挙げられていませんでした。
では具体的にテンポ指定がされている「たなばた」はというと、
すでに廃盤となってしまった尚美の演奏とそう時間が変わらないのです。
要するに、お国が違うとやたらめったら速度指定に解釈の幅が出来るってことですね。
しかもここに挙げた曲すべてに共通しています。
これがすべてとは言えませんが、速度の感じ方には何かしらの共通項、
お国の違いがあるものと思われます。
ただ、これを本格的に調べようとするとおそらく音楽教育の分野まで調べないといけなくなるので、
ただの雑感でとどめておくのが吉かな、と思った今日この頃でした。
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