« トラックバックしたくて。 | トップページ | 民族性と音楽の表現の違い。 »

2004/06/29

松尾善雄氏について

ココログを開設したきっかけでもありますので、略歴等を書いてみようかと思います。
作品に関する考察はまた後ほど。

1984年に初めてのマーチ作品「青春」が賞に入選。
この年に「天使の羽のマーチ」も入選を果たしていますので、
本格的な創作活動に入られたのはこの年からだと思われます。

で、1987年に「ハロー!サンシャイン」
1991年に「そよ風のマーチ」が課題曲として選ばれます。
なお、この80年代後半から90年代後半の約10年間、
氏の属する作曲集団「風の会」メンバーの作品が毎年のように課題曲に選ばれ、
いわゆる「風の会」マーチが世に広まることになります。
この時期学生だった方はもろにその影響を受けることになり、
私もご多分に漏れず影響を受けました。
私と同じ年代の作曲者の作品で、影響が比較的大きく見られるのは
2003年の課題曲「ベスト・フレンド」でしょうか。
くしくもこの年松尾氏の作品も課題曲となっているわけですが、
これについては後ほど。

それはさておき、1996年に氏初の吹奏楽オリジナル作品「クロマティック・プリズム」が課題曲に選ばれます。
つまり、10年は吹奏楽についてはマーチのみを作られていたわけで。
マーチのみを作られるという姿勢もさることながら、
40代にして新しいことに挑戦するということにただ頭が下がります。

2年後の1998年、朝日作曲賞を受賞した作品「童夢」が課題曲に選ばれます。
(これも吹奏楽オリジナルの作品です)
そして時を経て2003年、「虹色の風」が課題曲に選ばれます。
「虹色の風」は氏いわく「原点回帰」の曲ということで、
ファイナルファンタジーでいうところの9あたりの位置づけでしょうか。
他の曲がどれにあたるかというと答えに窮するところですが・・・
(なんとなく「そよ風のマーチ」が6あたりなような気がしますが、そこはそれということで。)
で、来年2005年に「パクス・ロマーナ」が選ばれます。
奇数年度はマーチの年ですので、当然この曲はマーチなわけですが。
タイトルとの関連性から、なんとなく阿部勇一氏ばりのコンサートマーチになりそうな予感です。
(阿部勇一氏の作品に同名のタイトルの作品があるのです)

ちなみに、氏のこれまでの作品で、「虹色」も「風」もタイトルに使われています。
そういう意味でも原点回帰なのかもしれませんね。

|

« トラックバックしたくて。 | トップページ | 民族性と音楽の表現の違い。 »

音楽」カテゴリの記事

吹奏楽」カテゴリの記事

作曲集団「風の会」」カテゴリの記事

吹奏楽コンクール課題曲」カテゴリの記事

吹奏楽読み物」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 松尾善雄氏について:

» 04・10・24 松尾善雄さんの音楽辞典、故郷に帰る [またいらないモノ買っちゃったよ]
つい先日、突然、今年の朝日作曲賞受賞者である松尾善雄さんの奥様という方からメールをいただきました。私が6月に書いた「04・06・09 松尾善雄さんの音楽辞典」と... [続きを読む]

受信: 2004/10/26 14:25

« トラックバックしたくて。 | トップページ | 民族性と音楽の表現の違い。 »